『マンガでわかる! 人工知能 AIは人間に何をもたらすのか』を呼んで考えたエンジニアの思考

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を読み、人工知能の歴史的背景を勉強することができたとともに、

エンジニアの方とお話するなかで、まだ全然足りていないですが少しだけわかったことを共有します。

 

 


新しい技術使いたいとか、自社サービス開発したいとかは表面的なwantで、大事なのは

「どれだけおもしろい人と、おもしろいことができるか」

なのではないかと思いました。(これはエンジニアに限らずですが)

 

◎どれだけおもしろい人か:
学歴や経歴やスキルや実績などのハードスキルと志向性などのソフトスキルの両面によって評価される感じがしました。

 

 

◎どれだけおもしろいことができるか:
私達の会社において「なんでそのサービスをつくるのか」、

「なんでこの仕事をしているのか」の回答の大枠は

「スタートアップのため」だと思うんですが、

それだけを強調しすぎると「利他のために尽力する」慈愛の精神が強い会社っぽく見えると思うんです。


「スタートアップのため」に共感して入ってくれる人自体有り難いですし、否定をするつもりはないものの、

それに共感できないから辞退するというのは少しもったいないかなと思います。

「スタートアップのため」に共感できない人の中でも、うちに合う人と合わない人を敢えて分けるとすると、
「どうせ同じ時間使うならその時間を最大限有効活用したいよね」という考えや、

誰もが経験してきた職に就くという点の課題を解決して、

個人の人生をよりよいものにするとかって言う考えを持っているかどうかなのかなと思います。


個人的には、同じスペックのサーバーサイドエンジニアでも就職時と20代と30代ではオススメ企業が変わるかもしれないですし、
仮にオススメ企業は同じでもオススメ順は異なると思うんです。

 

マッチ度0か1ではなく、カップルの相性みたいにA社とのマッチ度60%、B社とのマッチ度80%みたいなイメージですね。


そのマッチ度をもとに人間性とか、A社っぽさを私達があってチューニングするともう少し個人にとっても社会にとっても意味あるサービスになるのかなと思います。

 

『完全教祖マニュアル』を読んで、生きる意味について考える

『完全教祖マニュアル』を読みました。

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スタートアップって宗教っぽいとか言われる事があると思うんですが、そもそも宗教ってよくわからないし、よくわからない言葉を使うことほどよくわからないことはないと思うんです。

この本では教祖になるためにHow toが記載されているんですがその中でも参考になる箇所を共有します。

 

宗教の本質というのは、むしろ反社会性にこそある

 

・なぜなら新興宗教はその社会が抱える問題点に根ざして発生する

・宗教の役割は社会に迎合することではなく、むしろ、社会通念に逆らってでも、正しいと信じることを主張すること

 

宗教の目的は人をハッピーにすることであり、人がハッピーな状態って人それぞれだし、アッパーはないからこそ、様々な宗教が出てきたと考えると納得感はありますよね。

 

そういう点においてスタートアップと宗教は似ていますが、

大きく違う点は、宗教の場合は教祖に信仰します(ある対象を疑わずに、無条件で信じること)が、

スタートアップの場合は信頼(過去の実績を信用して、不確実性のある未来のことも信じて評価する)の下成り立っている点です。

 

私達は信頼はし合うけど、信仰はしない。似ているようで全然違いますよね。

 

 

ちょうど社外の方から

「考察深い文面から問題意識を持っていらっしゃることが伝わってくるのですが、そういう原体験があったりするのでしょうか?」

と質問をいただき、自分なりになぜそんな風に考えられるのかな、、、と少し考えてみました。

 

私自身起業したわけでもないし、有名企業に入ったわけでもないし、学校の勉強がめちゃくちゃできたわけでもない普通の人間なのですが、

日々お会いする方々が圧倒的な当事者意識を持たれて、もがきながらも、生き様を近くで見て得る学びが影響していると思います。

生きることって、リアルであり、今、この瞬間を最大化することが未来をつくることだと思いました。

『Google Boys グーグルをつくった男たちが「10年後」を教えてくれる: ラリー・ペイジ&セルゲイ・ブリンの言葉から私たちは何を活かせるか 』を読んで考える、その会社で働く意味

こちらも前回の投稿から少し時間が経ってしまいました、、、

Google Boys グーグルをつくった男たちが「10年後」を教えてくれる: ラリー・ペイジ&セルゲイ・ブリンの言葉から私たちは何を活かせるか 』を読みました。

 

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2014年の本ですし、すでにいろんな本で言われていることばかりなので特に真新しさはないものの、今の自分が考えていることにタイムリーな言葉があったので共有します。

 

「質で勝負できないなら、そもそも勝つべきじゃない」

 

ちょうど昨日会社の採用面接にて同僚が創業時の話をしていたのを横で聞いていたんですが、

スタートアップは

大手だと工数がかかるわりに金額インパクトが小さいため入りづらい領域×時流

を狙うのが吉で、

誰のためでもない”自分のため”にやり続けた結果、競争優位の源泉になる

と改めて思ったんですよね。


自分がやりたいからやる。
”自分のため”を追求し続ける結果、”誰かのため”になる。


ラリー・ペイジセルゲイ・ブリンはそもそも検索エンジンがやりたかったわけではないけど、

自分たちがすばやくリーチできる仕組みをつくりたくてやってたうちに検索エンジンというみんなのためになった。


私達も、各々のやりたいことをやり続けた結果、スタートアップのためになったんじゃないかな。

 

 

さらに、昨日の知り合いと面接で見極めるときの質問について話をしていたときに、

知人は候補者に対して「何しますか」と聞くんです。


「何がやりたいですか」と聞くことももちろん重要だと思うんですが、

それだと当然良いことを言うので、疑いようないけど本当に実行力あるか判断し辛い。
でも「何しますか」を問うことによって、

Wantを成し遂げるためにここでどんなDoをするか具体性が増し、

WantのためのDoを私達は受け入れられるかどうかが判断軸になると思うんです。

 

特に人数が少ないスタートアップにおいては

仕事は与えてもらえるものではなく自分でつくるものだからこそ、

自分の役割は自分で決めるべきだし、

それが会社の目指すものと近くて、みんなで一緒にやったほうが波及効果も世の中へのインパクトも大きいからチームでやるものだと思います。

スタートアップ成長記録⑤ 2018年1-3月のお話「メンバー急増、吉とでるか凶とでるか」

前回から大分時間が立ってしまいましたが、引き続きスタートアップメンバーの視点から成長記録を書いていきます!

2017年は成長痛に見舞われたF社ですが、2018年も引き続きいろんなことが起こっていますが悪いことばかりではないです。

 

なんと、

2018年1月にはリンクアンドモチベーションマイクロアド楽天、CDCの営業メンバーの4名、ならびに2人目のデザイナーがジョインし、

さらに2月には日産、リアルテック領域人材紹介、シード/アーリーコミュニティに強い営業メンバー3名、LINEの経理がジョインし、

3月には野村證券、元PR会社の営業メンバー2名がジョインし、

一気に社員数43名となりました!

 

しかも今までのF社にはいなかったバックグラウンドの個性豊かなメンバー!

しかし、、、育成環境が全くといっていいほどないF社。

育成できる人もいない中、新しく入ったメンバー向けの施策としてできたのが

「TA College」

 

元インテリジェンスで同じようにスタートアップ支援をしていたSさんが主導となり、

新しく入ったメンバーに対して領域別にパワーポイントで社内勉強会を開催。

 

表向きは新入社員の早期戦力化であるものの、おそらく裏の目標もあったのではないか、、、と勘ぐっています。

詳しくはこちら。

スタートアップ成長記録④ 2017年後半のお話「成長痛」 - HRスタートアップで働くメンバーの日記

上場路線が決定している以上組織化は必須。

ともすれば、誰が組織の建付け上、上に就くのか。

そのためには組織におけるプレゼンスを発揮しないといけないし、メンバーの共感・信頼を得ないといけない。

 

人間である限り本音と建前があって、それは都合のいいように入れ替わるので

完全に狙っていない人のほうがいないに等しいと思いますが、

このタイミングでわかりやすく育成プログラムをつくったSさんはさすがだし、

仮に自分がSさんの立場だったら重要度緊急度が高いものから組織内貢献をしていくだろう。

でも、正直者がバカをみる世界は嫌なんですよね。

牽制しあって、自分の立場を作るためになにかするって、本質的じゃないと思うんですよね。

だからといって、メンバークラスの自分がなにかできるわけでもないので、

とにかく穏便に、できる限り巻き込まれないようにでもちゃんとレギュラー入りできるように自分の身を守る。

 

新しいメンバーが入りつつも不穏な空気が流れるS社。

これからどうなっちゃうのか。

次は2018年4-6月のお話をします。

『AIとBIはいかに人間を変えるのか』と『世界最先端のマーケティング』を読みました

『AIとBIはいかに人間を変えるのか』を読みました。

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人類がAIによって導かれるのは豊かな社会ではなく、ほとんどの人が仕事に就くことすらできないディストピア

 

ある有名な起業家もおっしゃっていましたが、

有能な人は副業やパラレルキャリアの形成ができる反面、

そうじゃない人は労働によってやりがいを得るのではなく、

やりたいことをやってやりがいを得るようになるんだと思います。

 

どちらが幸せかはあたな次第。

 

こうなることが前提あると考えたときに、

今後とるべき行動として選択肢は3つあるのかなあと思いました。


1.有能な人になる
└企業に所属するにも起業するにも、「できる人に仕事が集まる」ということは周知の事実で、選ばれる人=有能な人だと思うんです。


2.仕事以外で自分のやりがいを見つける
└これできている人は少ないと思いますが、ワークライフバランスを分けて考えたいという人は少なからずいると思います。


3.人のやりがいを作る
└今年のマークザッカーバーグの挨拶にもあったように、人のやりがいやモチベーションになるサービスや仕事ってあまりないと思うんですよね。

だからこそ、既存の企業じゃなくて新産業や新領域に飛び込む理由があるのかもしれないですね。

 

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『世界最先端のマーケティング』を読みました。

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アマゾンや無印などの事例を元に上流のマーケティングを視覚的に分析されていました。

中でも、オムニチャネルとチャネルシフトの概念的な違いは面白いと思ったので共有します。

◎オムニチャネル
└従来型のオフライン思考からオンラインを捉えようとするもの
└オフライン店舗あたりの売上が重要で、販売の最大化のためのチャネル変革

 

◎チャネルシフト
└思考の起点はオンラインにある
└「個客」あたりの売上が重要で、体験の最適化を行う

『WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜』を読んで考える、日大アメフト部の話

『WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜』を読みました。

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大前提日本語が丁寧に整理されて、意図を持って用いられている点に佐渡島さんのお人柄を垣間見える本でした。


◎コミュニティ形成において、参考になる記載
・発言を分散させずに好きなことを10個に絞って発信する
・参加するためにあえてわかりにくさという余白をつくる

 

◎組織づくりにおいて、採用の観点で参考になる記載
・安心/安全の定義は人によって異なるものの、何かに挑戦する際にはその人なりの安心/安全を確保してから行動している
・安心/安全は熱狂や拡大の原因になるが結果にはならない
・コミュニティは拡大するたびに新旧メンバーの安心/安全が脅かされるので、熱狂や拡大を生み出す仕組み(攻め)だけでなく、安心/安全(守り)の重要性を感じました。
└安心:人の心理状態に紐づく
└安全:場所に紐づく

 

・安心/安全が確保された上でやるべきことは信仰ではなく信頼である
└信仰:ある対象を疑わずに、無条件で信じること
└信用:過去の実績や成果物を、価値があると評価すること(信用取引
└信頼:過去の実績を「信用」して、不確実性のある未来のことも信じて、評価する(信頼関係)

 

世の中はものすごいスピードで変わり、自分が置かれた環境、さらには自分自身の考えも変わると思いますが、
人間は孤独であることに変わりはないですし、自分自身と対話し、発信することが自分自身で自分をつくることになるのかなと思います。


そもそも自分との対話ができない・やったことない人に対しても、

”知らない”を”知る”にするだけで本著内の習慣化までのプロセスにもっていけると思うので、

まずは”知らない”こと”知る”プロセスからはじめてみましょう!

 

◎習慣化までのプロセス
知らない→知る(知識の壁)
知る→やってみる(行動の壁)
やってみる→わかる(気づきの壁)
わかる→できる(技術の壁)
できる→している(習慣の壁)


最近日大のアメフト部が関学のアメフト部の選手に危険な反則行為をしたことがテレビで話題になっていますが、

これにずっと違和感を抱いていたんですが、その理由がわかったので共有させてください。


私がこのニュースに違和感を抱いた理由は、これを連日取り上げるメディアの意図がわからなかったからです。


もちろん選手がやったことは許されないことですが、

日本で関学、日大がアメフトの名門校だということを知っている人ってどのくらいいるでしょうか?
そもそもプロのアメフトファンってどのくらいいるでしょうか?

 

例えば、アメフトが日本でめちゃくちゃ人気のあるスポーツで、

そんなみんなのロールモデルになりうる選手が倫理的にだめなことをしたので、

それを取り上げることである種反面教師的に、

「悪いことはしてはいけないんだ」、「正々堂々と勝負しないといけないんだ」

ということをアメフトを通して伝えるために取り上げるなら理解できます。

でもそうじゃないことは明白で、これ見よがしにニュースで流されているのが残念でした。

 

とはいえ、私は両手を使うことなくだらだら見れるテレビは好きですし、

そんなテレビがなくなれなんて思っていないですが、

視聴者に何を届けたくて、自分たちのスタンスはこれだ!

というものが伝わるといいなあと思います。

 

誰もがメディアになる時代だからこそ、自分はどうあるのか、問い続けたいと思います。

『なぜ中国人は財布を持たないのか』を読んで、もはや、日本VS中国という話ではないこと。

 

知り合いから頂いた本なのですが、

エッセイのような形で中国の取材経験の筆者の目線から見た、

現在の中国・中国人の様相が捉えられていて面白かったです。


日本人が思う中国人のイメージが断片的であること(でも否定はしない)、

そのイメージが付いていることに対する批判的なメッセージというよりは、

「日本人」とか「中国人」とかで見るのではなく一人の人間として捉えましょうよ

という肯定的なメッセージだったので違和感なく読み進められました。

 

中でも特に面白いと思った点は以下2点です。

中国の人はスマホがインフラ化しているがゆえに、70代の老人もスマホが使えなければ行政からのお知らせに気づくことができないので社会から脱落する

この表現は意外であったとともにスマホ化の弊害であると感じました。

 

GDPで中国が日本を逆転した際に”国と国の関係を上下関係で見るのはおかしい

 

という表現があり、ちょうど知り合いが、

「株式市場って、どこに上場してるかで、評価額は異なります。アップルとトヨタを単

純に比較するのは少しナンセンスです。あくまでも目安。」

と言われていた言葉が結び付きました。

というのも、単純にアップルとトヨタ時価総額で見て上下を見ることに意味はないよ

うに、

日本と中国と比較することは目安としては良いものの、あくまでも目安でしかなく、

上下ではないのかなと思います。

それよりも、中国が抱えているスマホの弊害は日本でも起こりうるからこそ、彼らから学んで、私達ならではのサービス作りに勤しむほうが、

本質的で価値あるサービス提供ができると思うんですが、、、

財務省のセクハラ問題をとりたてるよりも、、、ね。