こちら、ペイパルの創業者であり投資家のピーターティールの本なんですが、
スタンフォードで法曹を目指していたがスタートアップにピボットしたティールだからこそ、
競争社会の中でコモディティ化するポジションを奪いあうことのむなしさを説いており、
大前提、”大手ではなく起業(スタートアップへ行くこと)のメリット”を論理的に述べられていました。
積極的な計画、あるべきものを提示することによって社会を動かし、自分の人生のコントロールを取り戻す試みとしての起業を、人生における正しいアプローチと位置づける。
社会を大きく進化させる側に回らないと、自分は一生誰かにコントロールされるし、
終身雇用の下ではそれがよかったかもしれないが、
終身雇用が終焉に向う一方で人間の寿命が延びていることを鑑みると、
自分でコントロールできる環境に身を置き、その力を練磨し続ける方がbetterなんだろうなと思います。(bestは起業ですよね)
起業するときに何をテーマにするか、
今と未来の違いは時間経過ではなく、”今と違う姿になっている”のが未来であり、
その未来は今が起点になっているからこそティールは「賛成する人がほとんどいない、大切な真実」を問い続けていました。
これって、個人にも会社にも当てはまり、個人や会社の未来は今の延長線上にあるけど、今と同じ形であったらダメなんだと思います。
では、そんな”今と違う姿”である未来を創るために必要なものとして、
ティールは大きく以下2点を挙げているように思います。
(1)テクノロジー
ゼロから1を生み出す垂直的な進歩を一言で表すと、「テクノロジー」になる
(2)独占企業
・”独占企業”は自分達の市場をいくつかの大きな市場の”総和”と見せることで独占企業じゃないようにしており、一方で”完全競争企業”はさまざまな小さな市場が”交差”する場所を自分たちの市場と位置付けることで、自分たちの独自性を主張する。
・競争環境では、誰も得をせず、たいした差別化も生まれず、みんなが生き残りに苦しむことになる
・小さいことと存在しないことは違う
独占企業と完全競争企業・非独占企業は似て非なるものであり、
私たちのキャリアも会社も”独占企業”であり続ける必要があると思いますし、
ひいては個人としても独占企業を応援し続けたいと思いました。
長くなりましたが、3月は弊社は創業時からの名称が変わり、ミッションが社名になるんですが、それだけだったら何の意味もないと思うんです。
組織として”今と違う姿”である未来を創るために、
個々人が"今と違う姿"になり、本当の意味で会社の”未来”を創らないといけない節目の月になります。
今月もがんばりましょう!!!