知り合いから頂いた本なのですが、
エッセイのような形で中国の取材経験の筆者の目線から見た、
現在の中国・中国人の様相が捉えられていて面白かったです。
日本人が思う中国人のイメージが断片的であること(でも否定はしない)、
そのイメージが付いていることに対する批判的なメッセージというよりは、
「日本人」とか「中国人」とかで見るのではなく一人の人間として捉えましょうよ
という肯定的なメッセージだったので違和感なく読み進められました。
中でも特に面白いと思った点は以下2点です。
中国の人はスマホがインフラ化しているがゆえに、70代の老人もスマホが使えなければ行政からのお知らせに気づくことができないので社会から脱落する
この表現は意外であったとともにスマホ化の弊害であると感じました。
GDPで中国が日本を逆転した際に”国と国の関係を上下関係で見るのはおかしい
という表現があり、ちょうど知り合いが、
「株式市場って、どこに上場してるかで、評価額は異なります。アップルとトヨタを単
純に比較するのは少しナンセンスです。あくまでも目安。」
と言われていた言葉が結び付きました。
というのも、単純にアップルとトヨタが時価総額で見て上下を見ることに意味はないよ
うに、
日本と中国と比較することは目安としては良いものの、あくまでも目安でしかなく、
上下ではないのかなと思います。
それよりも、中国が抱えているスマホの弊害は日本でも起こりうるからこそ、彼らから学んで、私達ならではのサービス作りに勤しむほうが、
本質的で価値あるサービス提供ができると思うんですが、、、
財務省のセクハラ問題をとりたてるよりも、、、ね。