『WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜』を読んで考える、日大アメフト部の話

『WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜』を読みました。

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大前提日本語が丁寧に整理されて、意図を持って用いられている点に佐渡島さんのお人柄を垣間見える本でした。


◎コミュニティ形成において、参考になる記載
・発言を分散させずに好きなことを10個に絞って発信する
・参加するためにあえてわかりにくさという余白をつくる

 

◎組織づくりにおいて、採用の観点で参考になる記載
・安心/安全の定義は人によって異なるものの、何かに挑戦する際にはその人なりの安心/安全を確保してから行動している
・安心/安全は熱狂や拡大の原因になるが結果にはならない
・コミュニティは拡大するたびに新旧メンバーの安心/安全が脅かされるので、熱狂や拡大を生み出す仕組み(攻め)だけでなく、安心/安全(守り)の重要性を感じました。
└安心:人の心理状態に紐づく
└安全:場所に紐づく

 

・安心/安全が確保された上でやるべきことは信仰ではなく信頼である
└信仰:ある対象を疑わずに、無条件で信じること
└信用:過去の実績や成果物を、価値があると評価すること(信用取引
└信頼:過去の実績を「信用」して、不確実性のある未来のことも信じて、評価する(信頼関係)

 

世の中はものすごいスピードで変わり、自分が置かれた環境、さらには自分自身の考えも変わると思いますが、
人間は孤独であることに変わりはないですし、自分自身と対話し、発信することが自分自身で自分をつくることになるのかなと思います。


そもそも自分との対話ができない・やったことない人に対しても、

”知らない”を”知る”にするだけで本著内の習慣化までのプロセスにもっていけると思うので、

まずは”知らない”こと”知る”プロセスからはじめてみましょう!

 

◎習慣化までのプロセス
知らない→知る(知識の壁)
知る→やってみる(行動の壁)
やってみる→わかる(気づきの壁)
わかる→できる(技術の壁)
できる→している(習慣の壁)


最近日大のアメフト部が関学のアメフト部の選手に危険な反則行為をしたことがテレビで話題になっていますが、

これにずっと違和感を抱いていたんですが、その理由がわかったので共有させてください。


私がこのニュースに違和感を抱いた理由は、これを連日取り上げるメディアの意図がわからなかったからです。


もちろん選手がやったことは許されないことですが、

日本で関学、日大がアメフトの名門校だということを知っている人ってどのくらいいるでしょうか?
そもそもプロのアメフトファンってどのくらいいるでしょうか?

 

例えば、アメフトが日本でめちゃくちゃ人気のあるスポーツで、

そんなみんなのロールモデルになりうる選手が倫理的にだめなことをしたので、

それを取り上げることである種反面教師的に、

「悪いことはしてはいけないんだ」、「正々堂々と勝負しないといけないんだ」

ということをアメフトを通して伝えるために取り上げるなら理解できます。

でもそうじゃないことは明白で、これ見よがしにニュースで流されているのが残念でした。

 

とはいえ、私は両手を使うことなくだらだら見れるテレビは好きですし、

そんなテレビがなくなれなんて思っていないですが、

視聴者に何を届けたくて、自分たちのスタンスはこれだ!

というものが伝わるといいなあと思います。

 

誰もがメディアになる時代だからこそ、自分はどうあるのか、問い続けたいと思います。