スタートアップ成長記録⑥ 2018年4-6月のお話「組織化、言いたいことが言えない」
スタートアップ成長記録、いろんなことが目まぐるしく起こりついついサボってしまいましたが、、、
四半期に1回は更新していきます!
前回は2018年1−3月のお話で、一気にメンバーが増えてどうなることやら、、、
というところで終わっていましたが、
実際にどんなことが起こったのか書いていきます。
2018年4月F社では大きな動きがありました。
今まではオールフラット、売り上げ受注が一定基準を越えると「シニア」「プリンシパル」「パートナー」という認定制度はあったものの、役職はありませんでした。
しかし、2019年−2020年に上場を目指しているF社では、建前上組織をつくる必要があり、2018年4月にその発表がありました。
◎執行役員について、大方の予想通り以下2名が選出されました。
・創業まもない頃からF社を支えてきて、頭の良さ、VCへの理解には定評があるSさん
・F社第二創業期をつくったといっても過言ではないTさん
◎GMについて、
・F社で売り上げ1位を誇るRさん
・入社半年ながらも圧倒的な影響力でチームの中心となったSさん
・創業間もない頃、COO候補なんて代表にも言われていたらしい世渡り上手なNさん
・創業メンバーとして、人事も兼務するSさん
が選出。
これに関して、順当な決定であったことは言うまでもないですが、この1ヶ月後、GMのSさんは退職し、起業の選択をとられることになりました。
4つに組織分類について、
今まで明確には1事業部でやってきたのですが、こちらも上場する上で組織図を作る必要があり、このタイミングで4つに事業が分類されました。
①昔からやってきた人材事業部門
②新しく創設された新規事業部門
③エンジニア部門
④コーポレート部門
時価総額を意識して、人材紹介以外のマネタイズをするべく、新規事業部門が立ち上がったのはいいものの、この立ち上げ方がマズかった。と思っています。
・何をするかこれから決めるが、とりあえず組織の建付をつくった
・メンバーは社内から知らないうちにアサインされていた
・取締役、GM2名、メンバー2名で構成されており、忖度があったのかと疑いたくなる感じ
あれだけ透明性だ、フラットだと言っておきながら、
ここに関して決まった事実だけを伝えること、
GMってなんだよ、何に責任を持つ人なんだよ
などなど怒りが込み上げてきましたが、
所詮この会社は代表のものですし、私の怒りなどを聞く必要性はどこにもないですし、重要なことを事前ではなく事後に伝えられる人材にしかなり得ていない自分のレベルの低さを目の当たりにし、
経営陣に透明性を求めることを諦めてしまいました。
でも、これは今だから思うことなんですが、
メンバークラスの私がちょっとした疑問を解決せずに諦めたら、
これから入ってくる人もそんな風に諦める人が増えるだけだと。
「いちいち聞きやがって」って思われるのも嫌ですし、
「売上あげてから言え」ってごもっともな意見言われたら何も言えないんですが、
自分のためというより、組織のためにクリアにしておかなければならない
と思ったことはクリアにしないといけないと思うんです。
それが従業員の使命なんじゃないかなと思います。
今までマネジメントらしいマネジメントがなく、上司部下の関係がなかったF社なのですが、
今回の人事アサインによって一応上下というのが組織上できたことから
「あの人のマネジメントに納得いかない」とか「あの人についていけない」「腹がたつ」
などの組織あるあるがたくさん出てくるんですが、
納得いなかくて、改善するのは誰のためか、何をすれば解消されるのか
メンバーは考えてから発言するべきだと思います。
そして、ついに私も目標売上を達成し、「シニア」認定されました。
やることはあまり変わらず、給与も相変わらず低いですが、
”シニア会議”という人材事業において議題をあげ、解決できる会議に参加できる特典があり、これに参加していくことになります。
マネジメントではないけど、マネジメントをしないといけない、さらに売上目標も上がった
という中、どう奮闘していくかはまた次の機会に書くとします。
****過去の記事****
スタートアップ成長記録①
スタートアップ成長記録② 2016年の組織ジョインから半年
スタートアップ成長記録③ 2017年前半のお話「F社2.0の時代の幕開け」
スタートアップ成長記録④ 2017年後半のお話「成長痛」 - HRスタートアップで働くメンバーの日記