Social Innovation Weekに参加して感じた、”まずは既存のゲームルールで勝つ”ということ

少し前の話題になるのですが、Social Innovation Weekという渋谷でのイベントで参加してめちゃくちゃ勉強になった議論を共有させていただきます。
 
いろんな著名人が対談イベントをされていて、
私は
・CAMPFIRE家入さんとリアルテックファンド永田さん
・Campus for H石川さん
のセッションが特に面白く参考になったのですが
この二つのセッションで共通することは、、
”まずは既存のゲームルールで勝たないと始まらない”
ということです。
 
私たちはこの資本主義を基本とした社会で生きていくのであれば
まずはその社会のルールに則った覇者にならないと、
それすらできない人の意見は誰も聞かないんだろうなと思います。
もしくは、そのルールから外れて自流を貫き通すか。
 
給与が低いとか、やりがいがないとか、企画がやりたいとか
日々いろんな人の生き方を聞く機会がある私にとって、
まずはその会社、そのジャンルで勝者になったのか、
問わなければならないし、問われるべきなんだと思います。
 
 
(以下備忘録的なメモです)
***
①「資本の本質」
◯ 株式会社CAMPFIRE 代表取締役社長 家入一真
◯ リアルテックファンド 代表、株式会社ユーグレナ 取締役 CFO 永田暁彦
・資本主義っていうルールの下生きていて、そのルールで勝ち切った人は、内発的動機である好奇心か、外発的動機である宗教に基づいて生きていく
・内発的な好奇心は自ら内省的に何かを進める力を持つ人で、外発的な宗教はどんな未来を作って行くべきか外発的に促されて動く人
・お金は本当に正しいと思ったとき、正義を通すために必要なもの。正しく使ってくれる人にお金が集まればいい。
 
 
②「ウェルビーイングの本質」
◯ 株式会社Campus for H 共同創業者 石川善樹
ルネサンス以降、時代の大きな流れとして、学問ができ、学問ができると産業ができ、産業ができると文化が生まれるというパターンになっている。
「学問→産業→文化」
 
<学問は財団によってつくられていて、日本で学問の重要性を説いた人>
渋沢栄一:日本の資本主義の父で、日露戦争後の反動不況の中、生産調査会のなかで重工業発展の重要性を説く
高峰譲吉:研究者で、理化学工業の時代であり純正理化学の研究所「理化学研究所」の必要性を説く
田中角栄理研出身
渋沢栄一級の人はロックフェラー(可能な限り効率的かつインパクトの大きい事業に投資→学問:予防医学人工知能の元となる)
 
<学問はどうやって前進するのか>
・あいまいな概念を具体化する中で学問は形作られる
┗クロードシャノン(情報学をつくった):情報とは何か?という問い
┗アダムスミス(経済学をつくった):人間の本性は何か?という問い
┗DrSzeming(現代の予防医学をつくって、WHO):健康とは何か?という問い
 
・曖昧な概念の具体化=測定精度を高めることで、学問を膨張ではなく前進することができる
┗精度が高まることによって、新しい産業が生まれる
ex)生死の精度が高まることによって生命保険が生まれる、病気の精度が高まることによってヘルスケアが生まれる、健康の精度が高まることで測定事業が生まれる
<石川さんが今やっていること>
・石川さんは新たな学問を作るために、その礎たる公益財団をつくる
・今具体化すべき曖昧な概念:
「社会の進歩とは何か?」
┗32代大統領ルーズベルト大統領が測定を試みGDP導入されて以降社会を測定されるものがなく
┗西洋的なウェルビーイングは階段方式で上に行けばいくほど高いとなるが、日本は幸せすぎて怖いという概念があるように、「振り子」方式で、振り子の測定を目指している
 
★科学の理論は最小の情報で最大を説明する
「最小の情報で最大を説明する」これを聞いた瞬間震えました。
これって、別に科学じゃなくてもいえる(というか科学が新規性、再現性を追求するものであるならば私たちの経済活動も科学の一端を担うので、普段の行動でも心がけられると思ったんです。
 

(石川さんの図に追記)

学問→産業→文化

財団の出資→曖昧な概念を具現化→測定精度を高めることで前進