『Maas モビリティ革命の先にある全産業のゲームチェンジ』を読んで、自分のレバレッジを効かせるには日本はチャンスだと思った

『Maas モビリティ革命の先にある全産業のゲームチェンジ』を読みました。

 

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Maasは移動に関するプラットフォーム的な構想であり、いろんな産業と関わることになっていくと思うので、概念整理のためにもこの本は必読だと思います。

 

先日、同僚の計らいでDeNAオートモーティブの方とお話する機会があったのですが、

個人的には今移動に困っていない人が大半いる中でキャズムを超えるためには、

タクシーが簡単に捕まるとか、移動を便利にするとかじゃない、

新しい概念をつくって浸透させる必要があるんだろうなと思いました。

 

実際、その方は3年ほど前創業3名で始めたMOV事業が今や100名を超える組織になったとおっしゃっていて、

短期間で3名から100名に組織が急拡大するフェーズというのはなかなかないし、

それを経験できて楽しかった(今も楽しいが)ということをおっしゃっていて、

創業が若い・規模が小さいベンチャーではなく、時流に乗って投資も行われて急拡大を前提としているスタートアップとの違いを感じられているなと思いました。

 

 

<MEMO>

★Maasとは:”利用者視点に立って複数の交通サービスを組み合わせ、それらがスマホアプリ1つでグーグル検索から予約、決済まで完了し、シームレスな移動体験を実現する取り組み”

 

★Maasって何がすごいの?:乗り物に乗ること自体が目的の人もいますが、大半は何か目的があってそのために移動をします。この「移動」というものが統合され最適化されることで、移動の目的になる産業ー不動産、飲食、小売、医療、観光、金融などに商機が生まれます。

とくに住宅・保険/ヘルスケア・金融は移動を最適化することの恩恵を受けやすい。

例えば住宅は今まで車でしかいけないエリアは駅の近くと比較して地価が安かったが、Maasが広がることで車を持っていない人が郊外に住むことができたり、不動産物件の値段の基準がかわったり、駐車場も再利用されるかもしれない。

保険においては、どれだけ歩いたか移動情報を連動させることで個人の保険料が安くなったり、Maasオペレーターや配車サービスの料金プランに合わせた新しい損害保険の仕組みができるかもしれない。

 

★Maasが流行った(流行るかもしれない)理由:

ヘルシンキ:マイカーの購入、維持にかかる費用の多くが国外に流れる→マイカー削減するためにMaas推進

・日本:名実ともに自動車大国であるものの、高齢化にともない免許を返納した後期高齢者の移動手段がな→Maas推進

ヘルシンキと日本で置かれた状態が全く異なるものの、Maasが人の行動(移動)並びに国の経済にも影響する概念(サービス)になってるってめちゃくちゃワクワクしませんか?

【ビジネスTODAY】後発トヨタ、陣営作り急ぐ:日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO39769990Y9A100C1TJ2000/

 

 

 

また、ちょうどSaas前田ヒロさんのお話を伺う機会に恵まれ、

起業自体がお金も人もないという不利ななかで自分を最大限レバレッジを効かせられること、環境でやった方がいいので、日本人は日本で起業した方がいい

という言葉が印象的でした。

 

海外展開とかって耳障りもいいし、かっこいいし、ポジティブに思うんですが、

まだまだ今の日本でやれていないことっていっぱいあるし、

特に今後日本が置かれている環境はかなり危機的状況だと思うんです。

 

そんな危機的状況が起こる日本で、最大限レバレッジを効かせられる日本人はチャンスなんじゃないかなと思いました。