スタートアップ成長記録⑩ 2019年6月視座が上がってロマンとソロバンについて考えてみた
前回の
スタートアップ成長記録⑨ 2019年1-3月のお話「私、イチメンバーから抜け出す」
から、その後の心境の変化について綴りたいと思います。にてイチメンバーから抜け出す苦悩と決意を書きましたが、
F社も当然上場を目指すにあたり、
今まで以上に数字に対して経営陣はシビアになってきました。
私は意志力&正義感が強いタイプなので
こうと決めた目標を大幅未達することはなく、それなりにコツコツ数字を積み上げ、
そこそこの売上を作っていました。
でも、やっぱりメンバーの中には「今日やります」と言ったことをできていない人がいて
「なぜやると言ったのに、できていないのか」理解に苦しむ日々を過ごしました。
そんなとき、「お金をいただいている仕事なんだからやれよ」で割り切ることもできますが、
それ以上に、
「私たちが目指しているビジョンを達成するためには、売上作る動きはやって当たり前じゃない?」
という空気を如何に作るか、
ビジョンに共感して集まったメンバーの集まりであるスタートアップだからこそ、
ビジョンと照らし合わせて行動の是非を問う必要があるんだと思います。
ちょうど先日崇高なビジョンを掲げるV社との会食でもロマンとそろばんをどう両立するのか
という話が上がったのですが、
・崇高なビジョンか足元の数字
と、どっちかという二元論にした時点で負けで、
・崇高なビジョンをつくるために足元の数字をつくる
と、数字の上にビジョンがあるというのも違うくて、
・崇高なビジョンと足元の数字は自転車の両輪である
というのが正しい表現なのかなと思います。
なので、崇高なビジョンだけを求めて楽しいことばっかりやっている人は崇高なビジョンに共感しているようでしてない人で、
でもその人はまだまだ議論の余地があるので1on1で繰り返し、
自分たちはなんのためにいるのか
を問い続けてみる、それを3ヶ月やってだめならその人はそこにいるべきじゃないという話をするのが良いかなと思います。