『世界標準の経営理論』を読んで、経営について考えた

私は現在月売上1000万目標にしていますが、
そもそも、1000万目指すための動きができているのか、
と考えた時に、まだまだだと思いました。
Whatは決まったけど、日々何をして(変えて)1000万つくるのかというHowは決まっていませんでした。
 
さらに、瞬間風速的に1000万いったらいいのか、
と考えた時に、これもまた違うと思いました。
 
1000万売上をつくる人には1000万の売上をつくるための仕事の流儀があると思いますし、
「1000万の人ってこんな思考、行動するかな、いやしないな。1000万の人ってこうするだろうな」
ということを考えるようになりました。
 
という前置きをもとに、
先週は『世界標準の経営理論』を読み終わりました。
 
 
 
・ダイナミックケイパビリティ
リソースを組み合わせて組織のダイナミックケイパビリティを高めるためには「探索」「深化」が鍵となり、
組織レベルだと「探索」するチームと、「深化」するチームに分けた方がよい。
さらに誰が何を知っているのか(チームSMM)を把握する必要がある。
ちなみに、個人レベルでもこれは可能だと思っており、「探索」と「深化」、今どちらの時間を使っているのか意識することで訓練はできるのではと思いました。
 
 
・TFL(トランスフォーメーショナルリーダーシップ)
TFLはビジョンと啓蒙によってチーム作りをするので、
カリスマリーダーシップとの違いはフォロワーの自律があるかどうかであるがであり、TSL(トランザクショナルリーダーシップ)とは補完関係にある
 
 
私たちは資本主義のルールの下存在していることを鑑みると、事業拡大、事業継続は一定目指すべきであり、
そのためにはダイナミックケイパビリティを実現させる必要があり、
そのためにはビジョンと啓蒙によるTFLによって納得性を持たせるチームをつくる。
 
という一般論のあと、
どんな納得性があれば、どんなダイナミックケイパビリティを実現できるのか
というのは個々の組織での「決め」だと思いました。
 
何にせよ、本の共通言語によって個々の認識のズレを認識し、解消することに役立ち、
特に経営といった不確実性が高く、個々によって解釈が異なるものについて話すにあたり
教科書的な立ち位置でこの本が存在することの意義を強く感じた1週間でした。
 
 

****以下メモ****

●経済学ディシプリン
・「人は合理的な意思決定をする」という仮定に基づく

SCP(structure-conduct-performance 構造−遂行−業績)
RBV(リソース・ベースド・ビュー)

●心理学ディシプリン
・人や組織は認知に限界がある「限定された合理性」に基づく

-マクロ心理学
イノベーションは組織学習の一部で、組織学習のキーワードは経験
TMS(トランザクションモリーシステム):誰が何を知っているのか
SESI(socialization-externalization-combination-internalization)

-ミクロ心理学
リーダーシップ
モチベーション

社会学ディシプリン
・人・組織の社会的な関係性のメカニズムを解き明かす

SWT(strength of week ties):弱いつながりの強さ
SH(structural hole):構造的な隙間:周囲のネットワーク構造に着目