『未来を実装する――テクノロジーで社会を変革する4つの原則』を読んで、倫理とガバナンスの重要性を感じた

『未来を実装する――テクノロジーで社会を変革する4つの原則』を読みました。 テクノロジーの社会実装とは、テクノロジーの力によって社会を変えようとする営みであると同時に、社会の仕組みを変えることによってテクノロジーが活用される社会を作り出す営み…

『コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だった 』を読んで、イノベーションの浸透について考えた

ひろゆきの『叩かれるから今まで黙っておいた「世の中の真実」』の中でお勧めされていた、 『コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だった 』を読みました! 前半は海運業の改革を起こしたマルコム・マクリーンの話だったり、沖仲仕(船から荷物を荷揚…

『ビジョナリーカンパニー 時代を超える生存の原則』を読んで、自分の基本理念の言語化をしようと思った話

『ビジョナリーカンパニー 時代を超える生存の原則』を読みました。 同じくらい成功している会社の中でも、 後世に残る会社(ビジョナリー・カンパニー)とそうじゃない会社を比較し、 ビジョナリー・カンパニーの特徴を抽出されていて研究の手法としても勉…

『恐れのない組織――「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす』を読んで、心理的安全性は不確実性の高い組織で成果を出すための一要因だと思った話

『恐れのない組織――「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす』 を読みました! フィアレス(不安も恐れもない)組織とは、知識集約的な世界にあって、対人関係の不安を最小限に抑え、チームや組織のパフォーマンスを最大にできる組織のことで…

『Hot Pepperミラクル・ストーリー―リクルート式「楽しい事業」のつくり方』を読んで、戦略はやらないことを決めることだと改めて知った

『Hot Pepperミラクル・ストーリー―リクルート式「楽しい事業」のつくり方』を読んだのですが、 これは本を読む人の立場や役割によって見方が変わる本だと思います。 この本を読んで、自分が当事者として実行できることがあるのか、 なければ誰かに決められ…

『VCの教科書: VCとうまく付き合いたい起業家たちへ』を読んだら、なぜか組織における自身のポジショニングの話になった

『VCの教科書: VCとうまく付き合いたい起業家たちへ』 を読みました! 後半部分はかなり実践的な話だったので読み切るまで大変だったのですが、前半部分の 時がたつにつれて利益は同じ勝者に集まる 結局は限られた数の者しか競争に参加することが認められな…

『叩かれるから今まで黙っておいた「世の中の真実」』を読んで、できない人への優しい心を持ちたいと思った話

『叩かれるから今まで黙っておいた「世の中の真実」』 を読みました! 今何が起こっているのか、数字をもとに、 ひろゆきの考察がいろんなトピックスごとに要約されているので、読みやすい本だと思います。 情報を鵜呑みにせず、一次情報を取りにいった方が…

『13歳のきみと、戦国時代の「戦」の話をしよう。』を読んで、戦国時代をざっと振り返る

『13歳のきみと、戦国時代の「戦」の話をしよう。』 を読みました! 織田信長→豊臣秀吉→徳川家康 へと、フォーカスが移っていく様を戦いとともに描かれているので、 たくさんの戦いは書かれていないですが、 桶狭間の戦い →三方ヶ原の戦い →長篠の戦い →本能…

『信長の棺』を読んで、人間の想像力の深さを感じた話

仕事柄、より新しい情報・より新しい本を追い求めているんですが、 たまには過去を振り返る機会を作りたいなと思っていたところにおすすめいただいた一冊、 『信長の棺』を読みました! 織田信長の家臣であり、筆まめの太田牛一の視点で本能寺の変の後信長の…

『日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学』を読んで、雇用の”あたり前”の起源を知ることで未来をつくる

新年一発目、『日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学』を読みました! これは、「なぜ、学歴重視なのか」、「なぜ年功序列が生まれたのか」その理由が書かれている本で、人事、HRに関わるひとは歴史的な背景を知っておくべきだと思いますし、今の”…

『ファイナンス思考 日本企業を蝕む病と、再生の戦略論』を読んで、PL/BS/キャッシュフローの違いを理解する

『ファイナンス思考 日本企業を蝕む病と、再生の戦略論』を読みました! “PLじゃなくてBSで考えよう” みたいなこと言われたとき、恥ずかしながら ”ファクトの数字のみならず、競争優位性やその企業独自の価値が何かを考えればいいんだろうな”、 みたいに思っ…

『ハーフ・ザ・スカイ――彼女たちが世界の希望に変わるまで』を読んで、男とか女とか関係ないという人にまずは読んで欲しいと思った

『ハーフ・ザ・スカイ――彼女たちが世界の希望に変わるまで』の詳細がアップできていなかったのでアップします! ”これがフィクションだと思いたい“ あまりに惨虐で、目を逸らしたくなるエピソードばかりで、 読めば読むほど自分の無力さを突きつけられ、 何…

『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』を読んで、被雇用者として給料をあげる方法について考えた

『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』を読みました! まずはこの本の重要なポイントのサマリです。 ●給与の決め方 ①必要経費方式 ②利益分け前方式 があり、 日系企業は①必要経費方式が多く、この場合、給与の金額は努力差でも成果でもなく、 「生…

『キリンビール高知支店の奇跡 勝利の法則は現場で拾え! 』を読んで、勝ち癖のあるチーム作りについて学ぶ

『キリンビール高知支店の奇跡 勝利の法則は現場で拾え! 』を読みました! これは、営業成績最下位クラスの高知支店を立て直し、後にキリンビール副社長になられた田村潤さんの本です。 1907年創業後、1954年にシェア1位を取ってから圧倒的地位を確立したキ…

『経営戦略原論』を読んで、「自分の方法論の骨格」を作る上でのインプットが出来た

『経営戦略原論』を読みました! いわゆる経営学部で学ぶ理論をざっとおさらいできる本だったのですが、さすが、起業もされ、ユーザベース、ラクスル、ユーグレナ、五常・アンド・カンパニーで取締役もされている琴坂先生らしく実務的なお話もあり、すらすら…

『Au オードリー・タン 天才IT相7つの顔 (文春e-book)』を読んで、自分だからできることの美しさに目を向ける

『Au オードリー・タン 天才IT相7つの顔 (文春e-book)』を読みました! この本は台湾のデジタル担当大臣オードリー・タンについて幼少期から直近のコロナウイルス対策に至るまでのエピソードとともに人となりについて理解をすることができました。 注目すべ…

『エンジェル投資家 リスクを大胆に取り巨額のリターンを得る人は何を見抜くのか』を読んで、自分の仕事についてかんがえた

『エンジェル投資家 リスクを大胆に取り巨額のリターンを得る人は何を見抜くのか』 を読みました! これは自身も起業/売却経験があり、Uberなどのスタートアップに初期投資をしたエンジェル投資家ジェイソン・カラカニスの本で、 2018年発行でシリコンバレー…

『なめらかな社会とその敵』を読んで、複雑な世界を複雑なまま生きることの自由について考えた

『なめらかな社会とその敵』を読みました。 哲学、生物学、数学、物理学、金融など幅広い知識にて世の中を捉えられており、物事の視点の広さに理解が追いついていないものの、 重要だと思ったポイント3つ挙げます。 ①なめらかな社会とは ②PICSYについて ③自…

『孫子』を読んで、”勝つ”という言葉の意味について考えた

戦略について考える必要があったのでまずは『孫子』を読みました! 孫子の兵法と聞くと戦うことが前提のように感じ、 そもそも戦わないという選択肢がないように感じていたのですが、 孫子には以下3つの特徴があり、 そもそも戦争が長びいて国家に利益がある…

『永守重信の人材革命 実践力人材を育てる!』を読んで、結果を出して自分のスタンダードを示すことの必要性を学ぶ

『永守重信の人材革命 実践力人材を育てる!』を読みました! 「学歴だけではない、社会で活躍できる実践力のある学生を育てる」 恥ずかしながら京都学園大学から京都先端科学大学へと名前を変えて130億円以上の私財とともに大学教育改革を行われていることを…

『PIXAR <ピクサー> 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話』を読んで、世の中には二つに分けられない概念があることを知る

この本は弁護士を経てジョブズに誘われてピクサーのCFOとしてIPOを推進したローレンス・ロビーの話となります。 ピクサーIPO時にロバートソン・スティーブンス(前の会社のEFIでIPOの幹事を務めた)を幹事に選んだ理由や、 ディスニーとの契約見直し、ディズニ…

『ネット興亡期 敗れざる者たち』を読んで、20年後のスターと今仕事をしていることの面白さを感じた話

『ネット興亡期 敗れざる者たち』を読みました! 私たちはよく”失われた30年を取り戻す”、といった表現をするかと思いますが、 この本を読んで少なくとも1990年代後半からiPhoneがでる2007年くらいまでのインターネット業界はむしろ創ってきたといっても過言…

『決済サービスとキャッシュレス社会の本質』を読んで、歴史を学び、立場の違いによる採用の違いを学ぶ

『決済サービスとキャッシュレス社会の本質』を読みました! プリペイド、デビッド、クレカが混乱していていつか整理したいなと思っていたところTwitterにて KanmuのBizdevの方が 週末これ読んでるのだけど、これまで読んだカード決済系の本の中では一番いい…

『ストーリーとしての競争戦略—優れた戦略の条件』を読んで、短期的に成果がでない機能も事業部においては重要だと思えた話

『ストーリーとしての競争戦略—優れた戦略の条件』を読みました! 私が所属するF社にて、私はスタートアップ向き合いの全体をみるプロジェクトオーナーをしていたのですが、 今回そのプロジェクトが営業戦略室へと昇華しました。 「やる以上は成果を出したい…

『知識創造企業』を読んで、自分たちの目指すべき場所と立ち位置について改めて考えた

『知識創造企業』を読みました! この本の題名にもなっている「組織的知識創造」とは、 「組織成員が創り出した知識を、組織全体で製品やサービスあるいは業務システムに具現化すること」 とあるように、この本は知識がベースになっており、 なんと言っても…

『アフターデジタル2 UXと自由』を読んで、情報を扱うものとしてのモラルと教養の重要性を感じた

『アフターデジタル2 UXと自由』を読みました! UXを考えるにあたって、 ・誰にどんな価値提供をしたいのか、どんな世の中にしたいのかというミッション ・データを扱う者として得られたデータを社会に還元するという意識 が肝だなと思いました。 特に、最近…

『変質する世界 ウィズコロナの経済と社会』を読んで、同じコロナでも読み解き方が違うからこそ、自分の頭で考える

『変質する世界 ウィズコロナの経済と社会』を読みました。 コロナに限らず、今後も予測不能かつ不連続な危機は生じることは自明かと思いますが、 コロナという事象一つとっても以下のようにいろんな人がいろんな立場で述べることができることに怖さを感じま…

『哲学とは何か』を読んで、歴史は繰り返すが、日本ならびに世界の未来を憂うのであれば今できることを一つ一つやっていくしかないと思った話

『哲学とは何か』を読みました! この本はもともと、脳神経科学で有名な青砥さんのセミナーがきっかけで、 そこで一緒に登壇されていた哲学者苫野さんが 師匠であるこの本の著者竹田さんと一緒に本の説明をYoutubeでされていたのを見て読んでみようと思いま…

『シリコンバレーのVC=ベンチャーキャピタリストは何を見ているのか』を読んで、一次情報を取得することの重要性を改めて感じる。

『シリコンバレーのVC=ベンチャーキャピタリストは何を見ているのか』を読みました! ■クラウド・CPUパワー/量子コンピュータ・5G・バッテリー電源から複合的にテクノロジーが誕生し、 そこにビジネスモデルが掛け合わさることで最新のビジネスが浮かび上が…

『下流志向──学ばない子どもたち、働かない若者たち』から、意味などないものもある、ということを学ぶ

『下流志向──学ばない子どもたち、働かない若者たち』を読みました! 「なぜ学ぶのか」と子どもに問われると、「なぜなら」と自分なりの回答をしがちですが、この本では、教師が生徒からの「なぜ学ぶのか」という問いに答えることで・本来は意味などない教育…