『脳はなぜ心をつくったのか』を読んで、脳と人間の組織との類似性を発見!

『脳はなぜ心をつくったのか』を読みました。
 
 
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最近興味を持ってる脳と心の関係について、同僚に教えてもらった本で、

この本では脳がどうやって動くのか、神経の動き(ニューラルネットワーク)を”小びと”に例えて書かれていました。

 

以前『睡眠の化学』で心は脳で作られているが、意識は心身のすべてを管理しているというよりも、意識が管理しているのはごく一部であることから、一概に脳が感じたことが正しいというわけではないということが書かれていたのですが、
『脳はなぜ心をつくったのか』にも同様のことが書かれていました。

 

私たちの脳には無数の”小びと”がいて、その小びとたちによって自律分散計算が行われ、無意識が意識になる。

小びとたちは私たちが五感で感じたものを「寒い」とか「うるさい」とか「丸い」とか「1」とかいろいろ判断し、その結果五感で感じたものが何か「私」が意識する。
例えば「雨が降っている」と意識するには、匂いや音、冷たさなどを小びとたちがそれぞれ感じ、「雨が降っている」と結論を出す。
さらに結論は小びとのボス(つまり「私」)が下すのではなく、大きな声をあげた小びとに基づく。
 
 
◎小びとの特徴
・大きな声をあげた小びとに基づいて思考の結論が下される
・周りの小びとの声が大きいと他の小びとは黙る抑制効果や、ずっと一人の小びとは大きな声を出し続けられない疲労効果があるため、大きな声の小びとが増え続けて対立することはない
・小びとにその人の「人間らしさ」が宿り、私がどんな環境に身を置き、どんな体験をし、何を脳の内部に記憶し、どんな思考をするかによって、私の小びとたちは、より私の小びとらしくなっていく
ニューラルネットワーク(小びと)がいろいろなことを学習するときのやり方の基本は「正しいから」「良いから」ではなく、「使ったものほどよく発火する」である
 
 
 
声が大きい人に従ったり、正しさではなくよく使うところが重要視されたりという小びとの動きって、なんだか人間の組織みたいでめちゃくちゃおもしろいと思ったんですよね。
 
でもよく考えると、組織は人間がつくっており、人間の行動は脳に基づくことが多いので、結果として脳の動きは人間の組織のようなるのかななんて思いました。