『トヨトミの野望』と『トヨトミの逆襲: 小説・巨大自動車企業』で超大企業の生き様を感じる。

『トヨトミの野望』を読みました。

トヨトミの野望 (小学館文庫)

20兆円以上の売上、世界30万人の雇用をつくるトヨトミがここまで大きく成長した背景には、
低い持ち株比率にもかかわらず、いや、もはやそんなことよりも、
豊臣という家の“旗“を重要視されてきたことがあるのかなと思います。

“ビジネスは戦争”という武田さんの猛者な感じとか、
新太郎さんが守ってきたトヨトミプライドを統一さんに受け継がれるところは痺れましたが、
見る人の立場によって感じ方は変わるなあ、と思いました。

豊臣家の旗の重要性は経営に近い人ほど持たれていて、
それを豊臣家として守る者、忠臣として守る者、
そんなの関係なしに自分の保身をする者、
出し抜こうとする者、
トヨトミの名前に乗っかってるだけの者、
などいろんな人の人間模様を垣間見ることができました。

あれ、これって、トヨトミに限らずどの会社でもあり得るかも。

 

 

 

トヨトミの逆襲

『トヨトミの逆襲: 小説・巨大自動車企業』では、

立場も規模もまるで異なるものの、同じものづくりをしていると自負があるトヨトミ自動車とサプライヤー森製作所の
意思決定の違いが顕著でした。

EV時代には電力供給能力の向上に向けた発電や電力供給マネジメントシステムの構築がポイントになり、
自動運転(AI)も消費電力がかさんでしまうのでこの本ではモーターの巻線技術がポイントになっていましたが、
EVや自動運転そのものではなく実はその周辺領域並びに連鎖する領域にビジネスチャンスがあるのかもしれませんね。