『弓と禅』を読んで、昔の人から受け継いだ”心”を継承する必要性を感じる

『弓と禅』を読みました!

弓と禅 | オイゲン・ヘリゲル, 稲富 栄次郎, 上田 武 |本 | 通販 | Amazon

哲学者ヘリゲルさんが弓道を通して禅との関連性を示されている本なのですが、
弓道の本質は的に当てることではなく、自分自身を自分から解放することであり、
その考えがまさしく禅の思想なんだと思いました。

 

不快はもちろん、快を認識している間はまだまだ未熟で、
自分や周りに執着することなく錬磨し続けることで成熟し、
さらに超越するという状態になるなんだと思います。

 

「(呼吸するのではなく)呼吸させられるような気持ち」
「あなたがあなた自身から離れる」
「精神がどこにも、どんな特殊の場所にも執着しないがゆえに、どこにでも現在する」

状態ってそう簡単にできるものじゃないし、
習得するのに一生かかるかもしれません。

 

でも、昔の人が習得し受け継いできたこの“心”を
今を生きる私たちは後世に残していく必要があると思いました。

 

武田鉄矢さんの「今朝の三枚おろし」でも、
殺人の訓練でもある武道と悟りの道である宗教が絡んでいることのユニークさを説かれていて、
宗教とくに禅についてもう少し調べようと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=ntdBytdgRb8