『ハーフ・ザ・スカイ――彼女たちが世界の希望に変わるまで』を読んで、男とか女とか関係ないという人にまずは読んで欲しいと思った

『ハーフ・ザ・スカイ――彼女たちが世界の希望に変わるまで』の詳細がアップできていなかったのでアップします!

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”これがフィクションだと思いたい“
あまりに惨虐で、目を逸らしたくなるエピソードばかりで、
読めば読むほど自分の無力さを突きつけられ、
何度も読み進めるのをやめよう、というよりこれ以上読み進められないと思いました。
でも、
「無関心という、もっと静かな、もっと拡散した残酷さがある」
という文中の指摘ならびに
ほぼ同時代に同じ地球に生まれて暮らす人間として
たとえ受け止めきれない現実だとしても最後まで読み、
絶対共感なんかできないし偽善と言われようが、それでも、理解に努める必要があると思いました。
私はもともと、女とか男とかいう話が出た時点でゲンナリし、
女性役員を増やそうみたいな議論ってジェンダー差別を暗に助長しているのではとすら思っていたのですが、
女か男かでこんなにも異なる人生を生きてきた人のエピソードを読み、
彼女たちからすると女か男かはすごく重要で、
女に生まれたばっかりに受けたその残酷な行為を考えると、
“女とか男とか関係ない”
なんて軽々しく言えないなと思いました。
かといって
“国リソースを有効活用するために女性に教育を”
というのもなんか違う。
女性の労働力が増えて、国力が上がるかもしれないが、
全体を引き上げるために女性の社会進出を促すのではなく、
“一人一人の女性が社会進出をした結果、全体が引き上がる”
という順番の方がしっくりくる。
自分はどうするべきか解は見つかっていないものの、
空が半分ではないように、両性が平等であることを証明するためには教育しかない
ということはわかりました。