『Hot Pepperミラクル・ストーリー―リクルート式「楽しい事業」のつくり方』を読んで、戦略はやらないことを決めることだと改めて知った
『Hot Pepperミラクル・ストーリー―リクルート式「楽しい事業」のつくり方』を読んだのですが、
これは本を読む人の立場や役割によって見方が変わる本だと思います。
この本を読んで、自分が当事者として実行できることがあるのか、
なければ誰かに決められた仕事しかしていないので焦ったほうがいいと思いました。
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「114の生活圏×領域」に分けた「狭域ビジネス」
●仕組み化とマニュアル化
・前にやった人が悩み苦しんで実現した成果を、同じことを苦労せずに成果として実現できる仕組み
・仕組み化は情報を共有するしかけとなる
・同じように簡単に理解し行動できるように汎用化するのが仕組み化だ
・仕組み化はコミュニケーションを活発にして組織のコンセンサスをスムーズに創り出す
・仕組み化は人を育てる
● リーダーとは物語を語る人
・リーダーの役割とは、変革し、パッケージ・パターン化し、汎用化し、構造化し、安定化すること
・「地道にコツコツと日々積み重ねていくこと」を組織文化として根付かせること
(トップ)
・トップ自身がすべてのことを自分で決めてしまっている
・リーダーを育成するとは決めるチカラを付けさせること
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サンロクマルとホットペッパーの違いを考えたとき、
ホットペッパーの強さは新しい区切り方を発明したことであり、
やらないことを決めたことだと思います。
やったほうがいいことは無限にありますが、それを無視してでもやらなければならないことに絞る、絞ったら徹底的にやる、成功するまでやる、ということをされてきたことがわかりました。
その時々の課題や状況に合わせて変化することも大事ですが、
私は行き当たりばったり/その日暮らし的な感じがして、それを「戦略」とは呼ばないと思うんです。
生きてる以上、課題がなくなることはないですし、何かの課題を解決したら、それは同時にまた新しい課題を生み出しているので、課題のループは消えることはありません。
だからこそ、「あるべき姿」である目的を定め、それに対して目標を設定する
という戦略をもとに、課題を設定し、それに対する策を打つということをしていきたいと思いました。