スタートアップ成長記録16 2020年9−12月 スタートアップで貴重な人材になったのに給料が上がらない問題について

スタートアップ成長記録15を7月に書いて以来、なかなか16が書けずにいました。

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 理由は忙しかったとか、いろいろありますが、9月の給与査定で給料が上がらずF社で働くモチベーションを見失っていたからです。

おいおい、いきなりネガティブな話かよ、と思われますが、実は他のスタートアップでも同じようなことが起きているのではないか、と思い少し時間を置いて自分自身の頭の中が少しだけ整理できたので筆を取ることとしました。

 

番外編で書いたように、成長するスタートアップで働くことはデメリットもありますが、

●組織が成長することで自分の役割が可変的になる

●組織の歴史が浅いため、伝統を守るのではなく伝統を作る側になれる

●成長するスタートアップは目的集団なので、意識高い人が多い

の3つの観点からメリットがあると思います。

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私自身もF社の中で新しい箱をもらい、

F社の営業活動において数々のプロジェクトを回してきて、

自他ともに認めるF社のキーマンになりました。

 

新しい仕事がどんどん舞い込んできて、最初のうちは仕事があること自体有難いことであり、自分のキャパシティを広げるチャンスだと思い、

総業務時間をこれ以上増やすことができないので、今までやってきた業務の効率をどう上げるのか

ということを一生懸命考えました。

苦手だった自分じゃなくてもいい仕事を人に振る、ということも少しづつできるようになりました。

 

でも給与査定の時には給料は抜本的に上がらず、今までの延長線上で数万円のみ上がりました。

いや、今このご時世数万円でも上がるだけでもすごいじゃないか、と思う人もいるかもしれませんし、

そもそも会社の業績が悪いんだから仕方ないじゃないか、と思う人もいるかもしれません。

 

でも私はこれ以上ないくらい努力をして目標達成し、上司も私しかできない仕事しているよね、と言ってくれたのにこれだけか、という落胆が勝り、10−12月は全てのことにやる気がなくなりました。

もちろん上司との面談では「これだけしか上がらないのかと思った」と伝えましたが、それに対する上司の答えは

・会社の業績が悪かった(いや、これに責任を持っているのはあなたであり、人事みたいに業績悪いから仕方ないじゃんって言うなって思ったよ)

・14ヶ月払いじゃなくて12ヶ月払いの会社にいきなよ(いや、何の問題解決にもなってませんけど、総数変わってないじゃんって思ったよ)

でした。

何をどこまでやればいいのか、と言うミッションが不明瞭だったから評価しづらかった部分があるのかも、と思い、それを決めたいと上司と面談をセッティングしたら

「それを決めるのはあなただ」

と言われました。

そして、今自分がやっているチーム運営の業務を外して欲しいと伝えたら

「そこまで忙しくないじゃん」

と言われました。

 

何でこの人はそんな言い方しかできないのか、

そんな人の下ではもうやってられないと思い、

いつ辞めようか、どうやって辞めようかばかり考えていました。

 

さらに悔しいのは、

経営陣は新しいマネタイズを考えるわけでもなく、今の既存サービスのマイクロマネジメントしかしないところにばかり目がいって

新しいサービスを私自身も考えられないところでした。

 

このままここにいたら経営陣と同じように新サービスを生み出せない人になり、

他人に対して不満しかでない人間になってしまうことが怖いと思いました。

 

だからその不安を埋めるべく、必死に本を読むペースを上げることにしました。

 

私は悪戯に給料を上げたいわけじゃなく、自分がやったことの対価として適切な金額をいただきたい、と思います。

 

20代のキャリアはどうしたらいいのか、とか

採用面接はどうしているのか、とか

5年で得た知見を今年はもう少し外に出していこうと思います。

 

 

最後に、

表題の「スタートアップで貴重な人材になったのに給料が上がらない問題について」

その組織で貴重な人材になったのに給料が上がらないのは、

その企業がスタートアップではないから

です。