『そのまま あるがまま as it is 暮らしにお茶を』を読んで、今ここに在るものに目を向けることの大切さを学ぶ

『そのまま あるがまま as it is 暮らしにお茶を』
を読みました!
 

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(Facebookフォローさせていただいている)YeLL篠田さんが妹さんの本だとお薦めされていた本で、
あまり馴染みがなくそれであるが故に敬遠されがちであった茶室や茶道について、
4名の方との対談の中から丁寧に記されている本だと思いました。
 
 
中でも曹洞宗僧侶藤田一照さんとの対談での以下文章は印象的で、
仏教と茶道の共通点は、
“何か特別なことをするのではなく、今、ここに在るものに目を留める”
ということなんじゃないかと思いました。
 
私たちは知らず知らずのうちに
「過去この経験をしたから〜」
とか
「未来のために今頑張ろう」
と、つい、過去の栄光や未来の期待ばかりに目を向けがちで、それ自体が悪いことではないですが、
”今、この瞬間、ここにあるもの、ひと、こと“
にもう少し意識を向ける
ということをしたいなと思います。
 
 
-----メモ-----
●藤田さん
「我々がいて世界が在るという当たり前のことが実はただ事じゃないんだっていうことに驚愕する」
「仏教では、重要なのは、周りで起きていることではなくて、それに反応する僕らの心の在り方だと言うんですよ。」
「ないものを探して手に入れるんじゃなくて、すでに持っているものを如何にちゃんと持つかという問題です。今すでにあるもので如何に豊かな瞬間をそこにクリエイトするか。それがお茶が大事にしている精神なんじゃないですか。」
 
●保科さん
「「点」という文字には、時間軸の「今、ここ」という意味があると思います。ですから、お茶を点てる時には過去や未来に意識を泳がせず、集中して茶筅を振りなさいという教えだと私は解釈しています。」