『安岡正篤・中村天風の帝王学―「人の上に立つ者」はかくあれ!』を読んで、帝王学についての全体像を知る

安岡正篤中村天風帝王学―「人の上に立つ者」はかくあれ!』を読みました!

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安岡正篤さんと中村天風さんの話をその弟子の著書2名がまとめている本なので、
やや又聞き感があるものの帝王学についての全体感を知ることができました。
中でも、安岡正篤さんからはリーダーについて、中村天風さんからは自然の法則に従うことについて説かれているように感じました。
安岡さんは『四書五経』を学ばれているだけあって、
リーダーにはリーダーとしての役割があり、人の上に立つ者として相応しい行動を取ることを示されており、
リーダーは人に合わせて話はするものの、それは決してメンバーのやりたいことを尊重するということではなく、
むしろ、自分が決めた方向性についてきてもらうために人に合わせて話をする必要があるんだと思います。
だからこそ、
時と処を得ない人間がどんなに高いポジションに就いても不幸になる
とあるように、身の程を知ることの重要性も記されていました。
また、天風さんは誰かと何かを比べるのではなく、そのまま、あるがままを受け止めて自分すらも自然の一部だと思うことの重要性を積極(せきぎょく)という言葉で記されていました。
紹介されていた
呻吟語
『東洋宰相学』
『為政三部書』
は、時間をつくって読みます。
 
-----MEMO-----
安岡正篤さんについて下村 澄さん
・シュワルツコフのリーダー論
┗「リーダーとマネージャーとは異なる。マネジャーはシステムを管理し店や道具を買いそろえるのが仕事。そういう人たちは、財務管理やシステム管理には適しているが、組織の基本要素である『人』の存在を忘れている。リーダーは『人』をリードすることだ。人にはそれぞれ夢や希望があり、頭脳や感情を持っている。その人にやる気を起こさせ、その人が普段やらないことも喜んでやらせてしまう。これがリーダーだ。マネジャーは生身の人間を忘れがちである」
┗リーダーの資質は優れた倫理観、技能、説得力、判断力。シュワルツコフはそれに加えて「尊敬」を挙げています。
では尊敬とはどうやったら生まれるのか。
それはリーダーにふさわしい責任をとる。
つまり、リーダーシップとはつきつめれば責任をとること。
・安岡先生のリーダーに必要なものの見方、考え方の三原則
一.リーダーは目先でものを考えずに、常に五年先、十年先を考える。そうすれば、発想が違ってくる。
二.一元的ではなく、多元的に見る。
三.枝葉ではなく、根本で見る。
・「相」という字は遠くを見る人という意味
┗目先しか見えない人、目先しか見ようとしない人はリーダーになってはいけません。だから、いちばん遠くを見る人のことを「宰相」というんです。
 
中村天風さんについて清水 榮一さん
・天風先生の心身統一法の原理は積極の心と自然法則に従って生きること。
・「せっきょく」ではなく、「せきぎょく」と読ませるのはなぜか。
┗せっきょく:消極に対する反対概念、相対概念になり、自分自身が対象にとらわれてお留守になる。
┗「絶対積極は精神を傾注することではなく精神の統一だから、逆に自分の心を引き寄せるんだ。風が吹けばわたしが風になり、雨が降ればわたしが雨になるという心境。これが積極である」
┗「心身を統一するには命を慈しむことです。そのためには宇宙大自然のエネルギーをわが生命に受け入れること。つまり大自然の法則に順応していくことが大切なんですね。」