『ヒューマン・キャピタル・マネジメント―アーサーアンダーセンの提唱する組織・人材戦略』を読んで、ヒューマンキャピタルの語源を知る

『ヒューマン・キャピタル・マネジメント―アーサーアンダーセンの提唱する組織・人材戦略』を読みました!

f:id:mai14:20211017190143p:plain

ヒューマンキャピタリストと名乗っているわりに、
ヒューマンキャピタルとは何かよくわかっていないところもあったため、
Amazonで目についた本を読んでみました。
(ヒューマンキャピタルという名前の本めっちゃ少ない)
ヒューマンキャピタルマネジメントというと、やや人事よりの話になってしまいこの本も例に漏れずではあるものの、
人材に価値を認めることが重要であるということは自明であるものの、
実際の行動に示すことができていないため、フレームワークを用いてどのようにヒューマンキャピタルを評価するのかが記されていました。
1999年出版当時から指摘されているが今もなおできていないこともあり、
頭では大事だと分かっていても実際のアクションに起こすことの難しさを感じます。
 
・キャピタルの起源
キャピタルという単語は個人レベルの富から十七世紀に入って株式会社の発展とともに個人から組織に用いられ、さらに国家レベルへと移っていく。
十九世紀初頭に入ると、資本、あるいは資本の価値を示す株式の意味を超えて使われる。
→単に資金を意味するだけでなく、資金という意味を越えた何らかの価値、すなわち資金を生み出す仕事に関連した価値の単位を表す
 
・ヒューマンリソースとヒューマンキャピタルの違い
┗(資源)消費可能な枯渇の進むリソース
┗(資産)高い価値が認められ、開発されるべきアセット
企業がいかに、いかほど投資を行うかによって、その価値を高めもし、低めもする資産と解釈すべき。
企業の実際の経営とそのバリューに重大な影響を及ぼすことから、この課題は企業のすべての管理者、役員に関わる問題。
ヒューマン・キャピタルという考え方は統制経済下ではその意義が認められない。自由経済下のみで、富の創造と成長の原動力となり得るのだ。