『空白の桶狭間』を読んで、秀吉と信長の関係性から今の時代にも通じることを学ぶ

『空白の桶狭間』を読みました!

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作者の想像力の豊かさが印象的で、
「信長が圧倒的な兵力の今川義元を破った戦い」
の裏側で本当にこんなことがあったのかもしれないと思わされました。
意外と今の時代にも通じるような教訓もあり面白かったです。
 
・嫁と子を持たない人は信頼におけないことを信長から聞いた藤吉郎の回想シーンで、
藤吉郎は<山の民>の子として、丹羽で訓練したとき、
「<山の民>は、里に下った仲間を三代まで、教育を施し、自分たちの伝承を密かに守る仕来りになっている」
ことを教わり、山の民としての血統へのこだわりを記されていました。
 
・藤吉郎が留守の間に部下たちに馬乗りなどの訓練をさせておくよう命じたとき、

「人は皆、その地位より一つ上のことをさせれば、目の色が変わる。一つ下のことをさせれば、目まで死んでしまう」

地位より上のことをさせてもらった本人は勘違いすることなく、これが身分相応ではないこと、身の程を知ることが重要ですが、
その上に立つ者は地位より上すぎることなく下すぎることなく一つ上のことをさせることが重要だとのことで、
これは誰にでもできることではないからこそ、これができる人は人の上に立つ資格があるのか、と思いました。