東京在住36歳が卵子凍結やると決めた!のその後を全公開

卵子凍結をしようと決意までは「こちら」(※まだ書いてない)

このブログでは卵子凍結自体やると決めた!

その後、何をすべきか?何があるのか?結局いくらかかるのか?

私が知りたかったことを全公開します!

 

①東京都助成金のためのセミナー申込

東京在住の39歳までの方は、卵子凍結を実施した年度上限20万円、次年度以降は保管に係る調査に回答した際に1年ごと一律2万円 (令和10(2028)年度まで実施、令和7年度凍結の方→最大26万円)の助成金があります。

https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/shussan/ranshitouketsu/touketsu/gaiyou

その助成金の申請のためには、セミナーに申し込んで受講する必要があります。

このセミナーで卵子凍結のメリットデメリットを解説してもらえます。

セミナーは顔出し必須なので、場所は気をつけて!

セミナー受診後に登記簿や申込書を推定のフォームから登録する。

 

②助成金認定のクリニック受診

セミナー受講と並行して、助成金認定のクリニックリストがあるのでまずは初診を受ける。

クリニックによって少し値段が異なるので相見積もり取って相性を見ても良いですが、私は

・職場の近さ(卵子凍結はスケジュールが結構決まるので家か職場のどちらか通いやすい方が良い)

・知り合いがいる

の2点でtorch clinicを選択しました。

https://www.torch.clinic/

 

<良い点>

・アプリで日程調整できる

・お会計は後なので時間短縮される

・アプリで診療明細がみれる

 

<悪い点>

・分業されているがゆえに医師なのか看護師なのか目の前の人は誰かすらわからない

・スケジュールは夕方とかしか空いてない(後から気づくが、卵子凍結はスケジュール命で突然差し込まれたりするので、時間に余裕ある人は限定的な日程になるのかな?と思う)

・アプリはあるが、日程調整以外に使わず、注射の計画や薬の詳細などは結局紙で色々渡される(私は副作用なかったがある人はすぐに今飲んでる薬や注射がわからないのは不便かも)

・お会計後なので毎回いくらかわからない不安はある

 

初診で感染症血液検査を実施(健康診断とかで実施済みならそれを使えばOK)。

また、卵子凍結は月経が来てからバタバタとスケジュールが決まるので、何月にやるのが良いか自分のスケジュールを決める。

※ざっくりですが、生理がきて、3日以内に受診→そこから10日後ぐらいに採卵手術。いきなり2日後来て、みたいなこともあるので、仕事のスケジュール踏まえて決めるのが良い。生理をピルで調整することもできる。

 

③感染症血液検査の結果を聞きに受診

検査の結果大丈夫ですというのだけ聞く(正直こんなのオンラインになればいいのにと思う)。

 

④助成金認定の結果が都からくる

私は登記簿のマンション名と自分が入力したマンション名がちょっとだけ違ったので、修正依頼がきた。その結果、最初の申し込みから助成金認定の連絡まで1ヶ月ほどかかった。

念のため、助成金認定の結果が出るまで卵子凍結の治療は開始しない方が良い。

 

④1月29日生理がきて、1月30日に受診

AMH血液検査とエコー検査を実施。

AMHとは卵子の残り数を測定するもので、エコー検査はただでさえ婦人科の足が広がる診察台が苦手なのに、生理2日目でその台に乗ることの抵抗感がめっちゃあった。が、仕方ないので検査を実施。

 

⑤1月30日時間を空けてAMH血液検査とエコー検査の結果受診

AMH検査の結果が出るまでちょっと時間がかかるので、私は朝イチ検査してその日の夕方に検査結果を聞きに再受診。

AMH検査の卵の数をみて、採卵時に必要な卵をできるだけ多くするべく、誘発剤の注射を打つタイミングが決められた。

私のAMHは20代後半よりも多いレベルだったので、2日に1回、合計3回のペンタイプの注射を渡された。注射のタイミングは朝など自分で決めてOKですが、注射は冷蔵庫保存なので病院後会社で仕事する人などは会社に置かせてもらうなど対応は必要。

 

⑥2月4日卵の状態チェックするために受診

卵を増やす誘発剤だけだと排卵しちゃうので、排卵しないようにするガチの注射を打つ必要があると説明を受ける。

2月5日の朝誘発剤を打ち、夕方17:00排卵しないような注射を打つ。

この夕方17:00が決まってるのが地味に大変。私は手を綺麗に洗って会社のトイレの個室で実施。薬を注射器で吸って混ぜて注射するという難易度高め。2月6日朝誘発剤を打つ。

 

⑦2月6日卵の状態チェックするために受診

朝一に採血し、卵の状態チェック、血液検査結果を聞く。

ここでいつ採卵するか、手術日が決まる。採卵日に向けて最後の追い込み注射が決まる。

この時のプチトラブルとしてお医者さんが注射スケジュールで言ってた排卵防止の注射が入ってなくて病院に取りに帰る(私は記憶であれ?みたいな感じだったが、こういうミスって排卵と誘発にめっちゃ影響するので、ミスがミスで済まされないよね)。

2月6日17:00排卵しないための注射、2月7日誘発剤の注射、2月7日21:30トリガーとなる注射を打つ。並行して朝昼晩坐薬を入れる。またもはや目的もわからない飲み薬も何種類か飲みはじめる。

 

⑧2月9日採卵日

手術は朝で、夕方に仕事があったのと痛みは強い方なのと、全身麻酔で何かあっても頼る人いないので、局所麻酔を選択。

その結果、大反省。

麻酔された?と疑いたくなるくらい(実際に手術後、検索した)、子宮にハンマー入れられてる感じの痛みと、針でグリグリされている痛みで、人生で一番と言ってもいいくらいの痛みを感じた。

思わず手術中に痛いと声を漏らし、思いっきり横の手すりも握り締めるくらい。

先生曰く、力が入ってお尻が上がり、子宮が下がったので余計に痛みが出たそう。

手術後、卵何個取れたかの説明があったが痛すぎて30分休ませてもらう。

10-15個くらいを想定していたが、結果は7個で拍子抜けするも、2度と手術はしないと決めていたので、凍結できる卵が0でないことを祈る。

 

⑨2月19日凍結する卵の数を知るために受診

翌日以降にわかるそうだが予約取れなかったこともあり、5個が凍結された(2個と3個に分かれる)ことを知る。

年齢から妊娠率は40%と聞くが、手術の痛みや受精卵ではないことからも私の卵子凍結はこれにて終了。

 

 

<かかったお金>

・感染症血液検査:7,000円

・感染症血液検査結果受診:1,650円

・1月30日AMH、エコー、注射代:33,380円

・2月注射代、手術代:290,960円

※採卵できる卵、凍結できる卵の数で値段変わる

 

<手術後の注意>

激しい運動、性行為は生理が来るまで禁止

生理はホルモン調整しているので手術から1-2週間だそうで、私も11日後に生理きた。

手術前まではむくみやお腹の張りは少ししか感じなかったが生理前の眠さがあった。手術後にお腹の張りは強く感じて便秘にもなり、身体が重く感じた。

 

 

これにて卵子凍結やると決めた!のその後は終了です。

卵子凍結はやっておいた方がいいと言われることも多いし、将来の選択肢を残すことでもある。

正直、生殖医療への抵抗感はいまだにありますし、働きながらでマインドは取られるし、助成金があるとはいえそれなりの金額を払ってやるべきか?という思いもあります。

私の場合は、「授かったらその時だ」くらいの気持ちだったので、卵子凍結は一切考えていませんでした。しかし、仕事で出会ったある人が猛烈に推してくれたので、「じゃあやるか」という気持ちでした。

それくらいの気持ちでやることが正しいのか、今はわかりません。

卵子凍結した後、そのまま凍結し続けるか年に1回判断を迫られますので、都度考えたいと思います。

 

 

『スプートニクの恋人』を読んで

記憶している限りでは初めての村上春樹作品『スプートニクの恋人』

壮大なファンタジーであるとともに、読んだ後にズッシリと重たいものを持たされた気持ちになります。

 

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[スプートニク]

1957年10月4日、ソヴィエト連邦はカザフ共和国にあるバイコヌール宇宙基地から世界初の人工衛星スプートニク1号を打ち上げた。直径58センチ、重さ83.6kg、地球を96分12秒で一周した。

翌日3日にはライカ犬を乗せたスプートニク2号の打ち上げにも成功。宇宙空間に出た最初の動物となるが、衛星は回収されず、宇宙における生物研究の犠牲となった。

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”あっち側“は無意識の世界であり、夢の中であり、無重力であり、宇宙でもある。

“こっち側”は自分が認識している意識の世界。


“あっち側”と“こっち側”は切り離して考えることはできないし、

“こっち側”が幸せなわけでもない。むしろ“こっち側”なのにひとりぼっちな気持ちにさえなる。

 


本の中で印象に残った箇所は以下です。

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我々の不完全な人生には、むだなことだっていくぶんは必要なのだ。もし不完全な人生からすべてのむだが消えてしまったら、それは不完全でさえなくなってしまう。

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むだを削ぎ落としたところで対症療法にはなるかもしれませんが、

多分また別のむだが発生するんだろうと思います。

だから完全になくそうとするのではなくむだを許容できる心を育みたい。

『企業文化をデザインする』を読んで、文化は一人一人がつくっていることを学ぶ

『企業文化をデザインする』を読みました!

カルチャーは作り出そうというものではなく、すでにそこにあるものであり、
それを良しとするのか、はたまた変えていくのかを、
自分達がありたい方向と照らし合わせて考えて決めて行動していくことが、
 企業文化をデザインするということなのではないかと思いました。
企業のカルチャーは創業過程/成長過程の中でさまざまな成功/失敗体験を通じて構築され、深められ、時を経て移ろい変化する。カルチャーは注意深くデザインし続けなければ自然の摂理のように組織の拡大とともに薄まり、時代や環境の変化に影響を受ける。企業を永続的に成功に導きたいのであれば、企業活動のらゆる土台となる企業文化を作らなければならない。
結局、私が本書を通じて言いたいことは、この一節に尽きると思っています。
「企業のカルチャーとは何か?」という深い問いに対する、現時点での答えです。

 

昔からいるとかいないとか、意識しているとかしていないとか関係なく、
その会社に所属している時点でその会社のカルチャー作りに加担しており(少し表現を優しくすると、影響をしており)、
会社のカルチャーが合わないから退職するという理由はあるあるかもしれませんが、
この本を踏まえると、
「あなた自身があなた自身でもってして合わないカルチャーを作り上げているのではないか?」
と思うわけです。
 
カルチャーは「誰か」がつくるのではなく「あなた」がつくるのであって、
こうありたいという意志によって変えていくことができるものである、と私は思います。
 
また、この本でも紹介されている
「優れたリーダーはどうやって行動を促すか/サイモン・シネック (日本語字幕)」
を久しぶりに視聴しましたが、
同じものでも伝え方によってまるで違う。

『新装版 真説「陽明学」入門』を読んで、ポスト資本主義社会に必要な考えを学ぶ

『新装版 真説「陽明学」入門』を読みました!

安岡さんの陽明学の本が難しくて積読していたところ、
こちらでグロービスの必読書として記されていたのででこの本を読みました。
 
 この本は1)王陽明の人生と共に陽明学の成り立ち、2)陽明学のポイント、3)陽明学の影響を受けた人々、について記されています。
 
自分の心に目を向け、その心を育むことで心が豊かになる、
そして物事を二分するのではなく一つとして考える
という考え方は今必要とされている視点なのではないかと思います。
もう少し読んでみます。
 
-----以下メモ-----
・儒教:孔子(前551-前479)の人間学・社会学・形而上学に関する教えを中心とした、中国の伝統的な思想。
・朱子学:儒教を深めた後継者の一人が、南宋の時代(1127-1279)に登場した朱子(1130-1200)。五経に代えて、『論語』『大学』『中庸』『孟子』の四書を重視。江戸時代に幕府が奨励。
・陽明学:明王朝時代(1368-1644)に活躍したのが王陽明。
「万物一体の考え方を理解し、心の中の葛藤をなくし、不動心を確立する教え」であり、「万人に開かれた、より良く生きるための実践的な心構えを説いた人間学」
 
■陽明学のポイント
・致良知:誰もが持つ善悪を知る能力であり、「仁・義・礼・智」の四つの徳のことである「良知」を発揮すること。
・心即理:ものごとの正しいすじ道である理は心の中にあり、理と心は同じ。心と万事万物は一体である。
・知行合一:<先知後行>(知識が先で行動が後)を主張する朱子学に対し、知と行を分けずに考えることを主張し、さらに知と行を一緒にしようとする言行一致とも異なる。心の動きも行為である切り離せない。
→ 万物一体の仁へつながる

『志を育てる』を読んで、悩むと考えるの違いについて知ることができた

『志を育てる』を読みました!

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志とは、
「一定の期間、人生をかけてコミットできるようなこと(目標)」
と定義されており、
まさに、今ブラッシュアップをしているOKRのObjectiveと同義だなと思いました。
 
OKRのOも志も「いきなり設定しましょう」と言われて思い悩む時間ってあると思いますが、
この本には「悩むこと」と「考えること」の違いについて以下のように記されていました。

・悩んでいる:抽象度の高いフレーズだけが頭の中を渦巻いており、ある種の思考停止状況になっている場合が多い。

 

・考えている:本来、何について考えなければならないのかという論点を整理し、できるだけ抜け漏れなく、次に対するオプションを洗い出し、(つまり考えを詳細化、具体化し)、自らの価値観に基づく評価基準を決め、絞り込むために、思考を深めているという状態を指す。

こう見ると、一見悩むことはダメなことのように感じますが、悩んでいることを自覚していたらOKで、
ダメなのは悩んでいるだけなのに、考えていると思いこむことです。
 
人生やキャリアについても同じです。
「どうしよう」って思うことは論点が明確になっていないので考えている風(ふう)なだけで、本当に解決策を見出すのであれば、なぜどうしようって思ったのか、何にもやもやしているのかを明らかにし、どうやったら解決できるのかを考えないといけません。
 
私はできる限り「考える人」を増やすためにあれやこれや細かく言うことを避けています。
言わないとわからないじゃないか、という意見があることもわかりますが、
一方で、言うことで考えることを止めて、言われたこと以上のことを考えなくなることを恐れています。
 
なぜなら、考えている風で社会はよくならないからです。
いろんなところで社会の課題に対するアクションがされていますが、社会の課題は何か一つ解決したところで解決はできません。(だから”社会”課題だと言われていると思います)
考えて、アクションして、考えて、アクションして、をこれでもかというくらい繰り返してやっと社会は少しだけ良くなるくらいのものだと思います。

志は事前に何かにコミットするという意思決定であり、重要なことは、誰かが決めた目標や規範に乗っているかどうかよも、それに「自分自身が乗ることを決めた」という部分

と本に記載されているように、自分が何にこだわりたいのか自分ルールをクリアにして、
それをもとに自分で決めて、一つ一つやっていくというのが本質的に重要なことなんだと思います。

『答えのない世界を生きる』を読んで、文化系学問を追求しているみんなへのエールを感じた

『答えのない世界を生きる』を読みました!

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これは出口さんがYoutubeの公演でおすすめされていた本なのですが、何が正しいかは結果論だ、というのがすごく印象的でした。
行為が正しいかどうかは社会的・歴史的に決まる。美しいから美人と呼ばれるのではない。逆に、社会の美意識に合致する人が美貌の持ち主だとみなされる。善悪の基準も同様だ。悪い行為だから非難されるのではない。我々が非難する行為が悪と呼ばれるのである。
逸脱する少数派が肯定的に受け容れられるか、あるいは否定的に拒否されるかは、行為の性質や主張の内容からは決まらない。何が正しいかは結果論だ。
自分が正しいって思っていることは「今」だから正しいのかもしれないし、「ここにいる」からこそ正しいという結論になるのかもしれない。
それが「今」じゃなくなったり、「ここ」じゃなくなったら、その正しいと思っていることは変わる可能性がある。
それくらい私たちは答えのない世界にいるんだと思います。
だからこそ、私たちは学び続けるんだと思います。
 
その学びのアプローチとしてして、筆者は日本で生まれ育ち、現在はフランスの大学で社会心理学の研究をされていることから、文化系学問の重要性を説かれていました。
社会科学系の研究者は何のためにいるのか、
フランス生まれではない日本人がフランスの大学で教えること、
について筆者の苦悩も描かれているので現役大学院生は共感できる所が多いのではと思います。
文化系の学問は己を知るための手段である。自分を取り巻く社会の仕組みを読む解く、自分がどのように生きているのかを探る行為だ。
 
「どうしたら独創的な研究ができるのか」
この問いは出発点から誤っている。斬新なテーマやアプローチを見つけようとする時、すでに他人との比較で考えている。そこが、そもそも独創的でない。
 
人文学を勉強しても世界の問題は解決しない。それで社会が少しでも良くなるわけではない。自分が納得するために考える。それ以外のことは誰にもできない。
 
文科系学問が扱う問には原理的に解が存在しない。そこに人文学の果たす役割がある。
 
「正しい答えが存在しないから、正しい世界の姿が絶対にわからないからこそ、人間社会のあり方を問い続けなければならない」
社会をより良くするために文化系学問を学ぶというのはおこがましいし(社会がより良くできたらラッキーくらいに思っておく)、
「この偉人はこういってたから」や「なんとか論ではこう記されているから」などという知識の引用だけではなく、
自ら問いを立て、自らの言葉で語ることをやっていきたい。

『心理学的経営―個をあるがままに生かす』を読んで、組織において無秩序から秩序化そして無秩序化の動きの重要性を知る

『心理学的経営―個をあるがままに生かす』を読みました!

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これはリクルートの創業メンバーとしてSPIの元になるものをつくった大沢武志さんの本で、
PM理論や目標設定理論、ホーソン実験、知覚(感覚/直感)と判断(思考/感情)など、フレームワークも多く記されていました。
その中でも以下2点、印象に残りました。
 
●心理学的経営というものについて

「結局心理学的経営の目指すところは、人間をあるがままにとらえるところから出発して、人間を大事にする経営ということになろう。では人間を大事にするというのはどういうことかと考えると、つまりは、一人ひとりの人間を尊重するということ、すなわち「個性」を尊重するという考えにたどりつく。」

という箇所がすごく印象的でした。
人間というものは、雨の日はなんとなく気分が落ち込んだり、賢い人と話すとテンションが上がったりと、1日の中でもコロコロ気分は変わり、別人とまではいかなくともいろんな人格をもっているものであり、全然合理的に判断しないこともある。
だからこそ、人間を大事にする、すなわち尊重する、ということが心理学的経営だというのはすごく共感しました。
 
●活性化について
「人間という生命体は無秩序な状態から秩序化された状態を自己組織化する過程で、無秩序を放出し、エントロピーを増大させるという矛盾した存在なのである。」
 
「活性化された組織はいわば雑然とした無秩序な世界である。」
 
「活性化は、既成の構造としての秩序を破壊することからはじまる」
 

「現状の自己否定が組織に葛藤と緊張をひき起こし、組織内の均衡状態を崩していく。これがカオスの演出という活性化のための最初の戦略として認識されなければならない。」

 

「ゆらぎが増幅され、一定のクリティカルポイントを超えたときに、破壊や革命が起こる。組織活性化の最終ゴールは破壊のための破壊ではなく、新しい創造のための破壊である。」

とあるように、
無秩序な状態から秩序化していく動きがある種の”組織化”である一方で、
秩序化された組織というものにイノベーションは起きないからこそ、
それをまた壊して無秩序な状態にすることが”活性化”であるということがわかりました。
 
確かに一個人でみても入社した当時は慣れないことばかりで一定の緊張があるものの、やっていくうちに仕事にも環境にも順応し、慣れてくると新しいことをしたいと思うように、
無秩序→秩序→破壊→無秩序→秩序…
を知らず知らずのうちに繰り返しているものだと思います。
だからこそ、
何の意味もなく破壊することや破壊のための破壊というものはそれそのものは否定はしないものの、組織の再構築という意味において無意味
だと思います。
それをやった結果どうなるのか、何のためにそれをするのか、
想像力をもって一つ一つやっていきたいと思います。