2020-01-01から1年間の記事一覧

『ファイナンス思考 日本企業を蝕む病と、再生の戦略論』を読んで、PL/BS/キャッシュフローの違いを理解する

『ファイナンス思考 日本企業を蝕む病と、再生の戦略論』を読みました! “PLじゃなくてBSで考えよう” みたいなこと言われたとき、恥ずかしながら ”ファクトの数字のみならず、競争優位性やその企業独自の価値が何かを考えればいいんだろうな”、 みたいに思っ…

『ハーフ・ザ・スカイ――彼女たちが世界の希望に変わるまで』を読んで、男とか女とか関係ないという人にまずは読んで欲しいと思った

『ハーフ・ザ・スカイ――彼女たちが世界の希望に変わるまで』の詳細がアップできていなかったのでアップします! ”これがフィクションだと思いたい“ あまりに惨虐で、目を逸らしたくなるエピソードばかりで、 読めば読むほど自分の無力さを突きつけられ、 何…

2020年読んだ56冊をまとめてみた

2020年ほぼ毎週本読もうと意気込んでいたんですが、その結果、56冊読んでいました! せっかくなので「冬休み本読みたいけど、どんな本読んだらいいか分からん」という人向けに以下カテゴリーでまとめてみました 【経営】 経営_全般 7冊 経営_採用 2冊 【スタ…

『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』を読んで、被雇用者として給料をあげる方法について考えた

『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』を読みました! まずはこの本の重要なポイントのサマリです。 ●給与の決め方 ①必要経費方式 ②利益分け前方式 があり、 日系企業は①必要経費方式が多く、この場合、給与の金額は努力差でも成果でもなく、 「生…

『キリンビール高知支店の奇跡 勝利の法則は現場で拾え! 』を読んで、勝ち癖のあるチーム作りについて学ぶ

『キリンビール高知支店の奇跡 勝利の法則は現場で拾え! 』を読みました! これは、営業成績最下位クラスの高知支店を立て直し、後にキリンビール副社長になられた田村潤さんの本です。 1907年創業後、1954年にシェア1位を取ってから圧倒的地位を確立したキ…

『経営戦略原論』を読んで、「自分の方法論の骨格」を作る上でのインプットが出来た

『経営戦略原論』を読みました! いわゆる経営学部で学ぶ理論をざっとおさらいできる本だったのですが、さすが、起業もされ、ユーザベース、ラクスル、ユーグレナ、五常・アンド・カンパニーで取締役もされている琴坂先生らしく実務的なお話もあり、すらすら…

『Au オードリー・タン 天才IT相7つの顔 (文春e-book)』を読んで、自分だからできることの美しさに目を向ける

『Au オードリー・タン 天才IT相7つの顔 (文春e-book)』を読みました! この本は台湾のデジタル担当大臣オードリー・タンについて幼少期から直近のコロナウイルス対策に至るまでのエピソードとともに人となりについて理解をすることができました。 注目すべ…

『エンジェル投資家 リスクを大胆に取り巨額のリターンを得る人は何を見抜くのか』を読んで、自分の仕事についてかんがえた

『エンジェル投資家 リスクを大胆に取り巨額のリターンを得る人は何を見抜くのか』 を読みました! これは自身も起業/売却経験があり、Uberなどのスタートアップに初期投資をしたエンジェル投資家ジェイソン・カラカニスの本で、 2018年発行でシリコンバレー…

『なめらかな社会とその敵』を読んで、複雑な世界を複雑なまま生きることの自由について考えた

『なめらかな社会とその敵』を読みました。 哲学、生物学、数学、物理学、金融など幅広い知識にて世の中を捉えられており、物事の視点の広さに理解が追いついていないものの、 重要だと思ったポイント3つ挙げます。 ①なめらかな社会とは ②PICSYについて ③自…

スタートアップ成長記録番外編:「成長するスタートアップで働くとなぜ自分も成長するのか」について考えた

仕事柄、 「なぜ、成長するスタートアップに入社するべきか」 を転職を考えている人に話をするのですが、 直近新しくF社に入社した人に口で説明する機会があったり、 少し前にDCM原さんが以下のようなnoteを出されたこともあり、 note.com 「成長するスター…

『孫子』を読んで、”勝つ”という言葉の意味について考えた

戦略について考える必要があったのでまずは『孫子』を読みました! 孫子の兵法と聞くと戦うことが前提のように感じ、 そもそも戦わないという選択肢がないように感じていたのですが、 孫子には以下3つの特徴があり、 そもそも戦争が長びいて国家に利益がある…

『永守重信の人材革命 実践力人材を育てる!』を読んで、結果を出して自分のスタンダードを示すことの必要性を学ぶ

『永守重信の人材革命 実践力人材を育てる!』を読みました! 「学歴だけではない、社会で活躍できる実践力のある学生を育てる」 恥ずかしながら京都学園大学から京都先端科学大学へと名前を変えて130億円以上の私財とともに大学教育改革を行われていることを…

『PIXAR <ピクサー> 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話』を読んで、世の中には二つに分けられない概念があることを知る

この本は弁護士を経てジョブズに誘われてピクサーのCFOとしてIPOを推進したローレンス・ロビーの話となります。 ピクサーIPO時にロバートソン・スティーブンス(前の会社のEFIでIPOの幹事を務めた)を幹事に選んだ理由や、 ディスニーとの契約見直し、ディズニ…

『ネット興亡期 敗れざる者たち』を読んで、20年後のスターと今仕事をしていることの面白さを感じた話

『ネット興亡期 敗れざる者たち』を読みました! 私たちはよく”失われた30年を取り戻す”、といった表現をするかと思いますが、 この本を読んで少なくとも1990年代後半からiPhoneがでる2007年くらいまでのインターネット業界はむしろ創ってきたといっても過言…

『決済サービスとキャッシュレス社会の本質』を読んで、歴史を学び、立場の違いによる採用の違いを学ぶ

『決済サービスとキャッシュレス社会の本質』を読みました! プリペイド、デビッド、クレカが混乱していていつか整理したいなと思っていたところTwitterにて KanmuのBizdevの方が 週末これ読んでるのだけど、これまで読んだカード決済系の本の中では一番いい…

『家栽の人』を読んで、誰かが決めた評価に則るのではなく、自分で自分の行末を決めることのかっこよさを学ぶ

『家栽の人』、まだ3巻までしか読んでいないのですが、知人からおもしろいよ、と紹介をしてもらい読んだら最高でした。 家裁には“少年少女”の事件や家庭内の問題がわんさかあって、裁判官の仕事は「判決を下す」というふうに見られがちですが、 「家裁」では…

『ストーリーとしての競争戦略—優れた戦略の条件』を読んで、短期的に成果がでない機能も事業部においては重要だと思えた話

『ストーリーとしての競争戦略—優れた戦略の条件』を読みました! 私が所属するF社にて、私はスタートアップ向き合いの全体をみるプロジェクトオーナーをしていたのですが、 今回そのプロジェクトが営業戦略室へと昇華しました。 「やる以上は成果を出したい…

『知識創造企業』を読んで、自分たちの目指すべき場所と立ち位置について改めて考えた

『知識創造企業』を読みました! この本の題名にもなっている「組織的知識創造」とは、 「組織成員が創り出した知識を、組織全体で製品やサービスあるいは業務システムに具現化すること」 とあるように、この本は知識がベースになっており、 なんと言っても…

『アフターデジタル2 UXと自由』を読んで、情報を扱うものとしてのモラルと教養の重要性を感じた

『アフターデジタル2 UXと自由』を読みました! UXを考えるにあたって、 ・誰にどんな価値提供をしたいのか、どんな世の中にしたいのかというミッション ・データを扱う者として得られたデータを社会に還元するという意識 が肝だなと思いました。 特に、最近…

『変質する世界 ウィズコロナの経済と社会』を読んで、同じコロナでも読み解き方が違うからこそ、自分の頭で考える

『変質する世界 ウィズコロナの経済と社会』を読みました。 コロナに限らず、今後も予測不能かつ不連続な危機は生じることは自明かと思いますが、 コロナという事象一つとっても以下のようにいろんな人がいろんな立場で述べることができることに怖さを感じま…

『哲学とは何か』を読んで、歴史は繰り返すが、日本ならびに世界の未来を憂うのであれば今できることを一つ一つやっていくしかないと思った話

『哲学とは何か』を読みました! この本はもともと、脳神経科学で有名な青砥さんのセミナーがきっかけで、 そこで一緒に登壇されていた哲学者苫野さんが 師匠であるこの本の著者竹田さんと一緒に本の説明をYoutubeでされていたのを見て読んでみようと思いま…

『シリコンバレーのVC=ベンチャーキャピタリストは何を見ているのか』を読んで、一次情報を取得することの重要性を改めて感じる。

『シリコンバレーのVC=ベンチャーキャピタリストは何を見ているのか』を読みました! ■クラウド・CPUパワー/量子コンピュータ・5G・バッテリー電源から複合的にテクノロジーが誕生し、 そこにビジネスモデルが掛け合わさることで最新のビジネスが浮かび上が…

『下流志向──学ばない子どもたち、働かない若者たち』から、意味などないものもある、ということを学ぶ

『下流志向──学ばない子どもたち、働かない若者たち』を読みました! 「なぜ学ぶのか」と子どもに問われると、「なぜなら」と自分なりの回答をしがちですが、この本では、教師が生徒からの「なぜ学ぶのか」という問いに答えることで・本来は意味などない教育…

『知識創造企業』を読んで、暗黙知と形式知を用いて目指す組織について考えた

『知識創造企業』を読みました。 実は大学院時代にめちゃくちゃハマった暗黙知・形式知の本だったことに読みながら気付きました。 この本は日本企業(花王、日産、三菱など)が成功した理由を組織づくりの観点から紐解かれていて、著者は共にUCバークレーで…

スタートアップ成長記録15 2020年4月-6月 メンバークラスの私がコロナと闘って思うこと

コロナという未曾有の危機によって私たちの働き方は必然的に変えざるをえなくなった4−6月。 F社も4月、5月は週1日の出社となり(ちなみに、この出社の意思決定はメンバーへのヒアリングはなく経営陣で決められ、これが普通だと思っていたら実は他の会社はヒ…

『ネットビジネス進化論: 何が「成功」をもたらすのか』を読んで、改めてインターネット史を振り返る。

『ネットビジネス進化論: 何が「成功」をもたらすのか』を読みました! ・ヤフーからグーグルへの移行・ヤフオクとメルカリとフリルの違い・楽天とアマゾンとアリババの違いなど個社の話から、ブロックチェーン、AI、クラウド、広告、フィンテックなどのテク…

『武士道』を読んで、今このタイミングだからこそ、自分たちの会社のバリューについて考えた

今週は『武士道』を読んだのですが、武士道はまさに今、私たちの会社に求められていることなのかもしれないと思いました。 この本自体は新渡戸稲造が海外の人向けに武士道とはなんぞや、ということを記した本になるため他の宗教や考え方を知らずして読むのが…

『わたしには夢がある』を読んで、最近のBlack Lives Matterについて考えた

『わたしには夢がある』を読みました。 ・決して偽りや憎悪や悪意をもって闘うようなことがあってはならない。 ・暴力や抑圧に訴えることなしに暴力と抑圧に打ち勝つことこそが人間には不可欠であり、われわれの時代の政治と道徳の由々しき問題に対する答え…

『STARTUP 優れた起業家は何を考え、どう行動したか』を読んで、私だったらどんな企業を選ぶか妄想した話

『STARTUP 優れた起業家は何を考え、どう行動したか』を読みました! 創業期アイデアの種からはじまり、組織、プロダクト、マーケティング、ファイナンスとバランスが取れている本で、スタートアップ経験者/在籍者なら必須の本ですね。 ケーススタディベー…

『HARD THINGS』を読んで、苦闘への向き合い方を学ぶ

『WHO YOU ARE』から遡って、『HARD THINGS』を読みました! この本は名門VCアンドリーセン・ホロウィッツができる前のベン・ホロウィッツの起業家としての苦闘を記されていました。 アンドリーセンのネットスケープに入り、後にAOLに売却、ラウドクラウドの…