『新装版 真説「陽明学」入門』を読んで、ポスト資本主義社会に必要な考えを学ぶ

『新装版 真説「陽明学」入門』を読みました!

安岡さんの陽明学の本が難しくて積読していたところ、
こちらでグロービスの必読書として記されていたのででこの本を読みました。
 
 この本は1)王陽明の人生と共に陽明学の成り立ち、2)陽明学のポイント、3)陽明学の影響を受けた人々、について記されています。
 
自分の心に目を向け、その心を育むことで心が豊かになる、
そして物事を二分するのではなく一つとして考える
という考え方は今必要とされている視点なのではないかと思います。
もう少し読んでみます。
 
-----以下メモ-----
儒教孔子(前551-前479)の人間学社会学形而上学に関する教えを中心とした、中国の伝統的な思想。
朱子学儒教を深めた後継者の一人が、南宋の時代(1127-1279)に登場した朱子(1130-1200)。五経に代えて、『論語』『大学』『中庸』『孟子』の四書を重視。江戸時代に幕府が奨励。
陽明学明王朝時代(1368-1644)に活躍したのが王陽明
「万物一体の考え方を理解し、心の中の葛藤をなくし、不動心を確立する教え」であり、「万人に開かれた、より良く生きるための実践的な心構えを説いた人間学
 
陽明学のポイント
致良知:誰もが持つ善悪を知る能力であり、「仁・義・礼・智」の四つの徳のことである「良知」を発揮すること。
心即理:ものごとの正しいすじ道である理は心の中にあり、理と心は同じ。心と万事万物は一体である。
知行合一:<先知後行>(知識が先で行動が後)を主張する朱子学に対し、知と行を分けずに考えることを主張し、さらに知と行を一緒にしようとする言行一致とも異なる。心の動きも行為である切り離せない。
→ 万物一体の仁へつながる