『なぜハーバード・ビジネス・スクールでは営業を教えないのか?』を読み参考になったことを共有します。
この本では貧困地方での露店の営業マンからセールスフォースのベニオフまでいろんな営業マンがピックアップされており、
タイトルの”なんでビジネススクールで営業を教えないのか”、その解を紐解くべく気になった箇所をピックアップしました。
「営業は教えてできるものじゃないんです。だって、自分がいつも考えていることや、生きざまそのものが問われる仕事ですから」
「人間がその能力を死ぬまで一度も完全に発揮せず、死の床で公開にさいなまれること悲劇だ〜こんな悲惨な状態にならないために、満ち足りた人生を生きるための7項目
1)目標
2)姿勢
3)目的意識
4)金言則
5)真実
6)成長に投資すること
7)人間は自分が考えているような人間になる」
「もしあなたが明日死ぬとしたら、子供たちにどんなスキルをいちばん身につけていてほしいですか?〜自分に必要なものを自分で手に入れる能力」
「セールスは真実との終わりなき対峙であり、自分自身と他者についての真実との対峙である。それは生々しく、居心地が悪く、ほかではめったにないほど自分をさらけ出す仕事だ。この厳しい真実こそビジネススクールがビジネスと言うものを実際より残酷でないように描きたがり、営業を教えることを忌み嫌っている理由かもしれない」
「営業はビジネスのなかでもっとも平等なものだ。その道は誰にでも開かれ、個人に力を与え、完全に計測が可能である」
「僕が出会ったセールスマンはみな、話が面白く、とても感じの良い人たちだった。退屈な人は一人もいなかった。立派な体格の人も入ればそうでない人もいたし、説得力のある人もいれば、洞察の鋭い人もいた。それぞれが各種各様の共感力と自我を持っていた」
ビジネススクールに行ったことがないのでなぜビジネススクールで営業を教えないのかについて私なりの見解としては、
営業は傾聴することとか、相手のニーズに合わせるとか、いろいろTipsはあるものの、営業の本質的な部分は教わるものではなく、
”各々が持っているものをどう活かして生きていくのか”ということを自分で考えてアウトプットすることなのではないか
と思いました。
つまり、意図してビジネススクールで営業を教えないというよりは、
そもそも教えるものではないということ、営業はそこにあること・ものだから
だと思いました。
それを表すように、露店の客引きからセールスフォースのCEOまでたくさんの事例を出して、いろんな境遇やタイプの人がいるが、
共通して言えることは”みな自分らしさを持って生きていた”ということを伝えたかったのではないかと思います。
「自分らしさ」は「自分はどうしたいのか」によって変化していくものだと思いますし、「自分はどうしたいのか」は環境に依存すると思います。
私は「自分はどうしたいのか」について学生時代からずっと考えてきましたが、
今の会社でで「自分はどうしたいのか」という意見を強く持ち続けて発信し続けている起業家をみて、
自分自身の「自分はどうしたいのか」という視野が広がり、視座が上がり、視点が増えたことで、
より高次元で「自分はどうしたいのか」を考えられている環境が好きです。
そんなときはPARTY中村さんのお話
たまたまインタビューに同席したのですが中村さんは
胃が痛むと、タモリが言ってた「宇宙から見たらどうでもいい」を思い出す。
自分の人生は宇宙から見るとチリみたいなものだからって開き直って何もせずに家で寝ててもいいけど、そこで「人はどういう風に動くのか」というところで教養がでるんです。
とおっしゃっていて、まさしくこれだ!と思い、
この3ヶ月で一番印象に残っていることは間違いなくこのエピソードです。
「目の前の候補者が企業、日本を変える」ということと、「宇宙から見たらどうでもいい」ということを行き来しながら最終放棄せずに目の前の候補者に向き合うために必要なのは、「教養」と「モラル」なんだと思います。
モラルは自分と対話し続けることでアップデートでき、
教養は外との対話(良質な情報をインプットし続け、アウトプット)でアップデートできると思います。
新しい期が始まっていますが、来期数字で引っ張ることはもちろん、