『シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成』を読んで、日本に生きとし生けるものとしての務めについて考えた

『シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成』を読みました。

 

トヨタ企業価値は車会社としては相変わらず世界一にもかかわらず、
まったく見えないところから新しいゲームが始まり、そこに参加しなかったために国としてジリ貧になってしまったことからも、
GDPが伸びない原因は人口減少というより生産性が伸ばせていない(その結果最低賃金も低い)ということをファクトベースで知りました。

 

ないものはないし、このままいくと地球の寿命が来てしまうことは明白だからこそどうするのかというところが重要で、
この本から、
Society5.0とSDGsの交点にて、
・埋もれた才能の開花:ジェンダー、シニア、若者(異人)
・データ×AI人材の育成:理数の教育、科学技術予算の配分、PhD取得支援などにて質を高める
・正しいマーケット選定:進化は順番ではなく一足飛びもあり得る
といった策を講じることで”移行(transition)マネジメント”を実現させる必要があることを改めて感じました。

 

日本をどうしていくのか、というのは日本で生きていく以上人の意思決定とは切ってもきれないものだと思いますし、

「狭き門より、入れ。滅びにいたる門は大きく、その道は広い。そして、そこから入っていくものが多い。命にいたる門は狭く、その道は細い。そして、それを見出すものは少ない」

という引用部分はキャリア形成という観点でもものすごく重要だと思います。

 

ただし、以下の価値を生み出すという視点も重要で、価値を発揮できないのであれば狭い門に入ってもなんの意味もないし、
門を選んだだけで満足している人もいるなあと思います。

 

・「仕事とは他の人に評価される価値をうむことであり、その人の存在意義の視点で見れば、価値が生み出せることは好きか嫌いかよりもはるかに大切」
・「ひたすら探求して、自ら新しく問いを生み出せるかという視点で領域を見たほうがいいだろう。」
・生み出す仕事の大きさは「どれだけ大きな存在に対して、どれだけ勢いよく、どれだけの変化(距離)を引き起こしたか」

 

価値を生み出すためにビジネス力、エンジニアリング力、サイエンス力が重要であるものの、
エンジニア力、サイエンス力はもとより、ビジネス力もあるとは言えない。。。

 

・ビジネス力がないと:解決すべき問題を定義、整理できない
・エンジニアリング力がないと:キカイに任せられず、量的な展開ができないため必要な変化を十分に起こせない
・サイエンス力がないと:知恵のあるアプローチがとれない

かといっていきなりプログラミングをやればいいって話じゃない。
解かなければならない課題は十分整理されているので、
「未来は⽬指すものであり創るもの」
ということからも、落ち着いて、自分はどの課題を解くのか考え、一つ一つやっていきたいと思います。

 

◉安宅さんのはてなブログ
http://kaz-ataka.hatenablog.com/entry/2020/02/24/132143…

◉『シン・ニホン』のプロデューサー岩佐さんのnote
https://note.com/f30103/n/ne5cfda461bd4…

◉【シン・ニホン】落合陽一×安宅和人「日本再生を考える」

https://newspicks.com/live-movie/571/?utm_source=newspicks&utm_medium=urlshare&invoker=np_urlshare_uid1325778&utm_campaign=np_urlshare&fbclid=IwAR01jIe0Jl6RxZHHJUitItsqwNu_AzkCcLkCDMUvCS28f2DvmJkixiCklAU

暇という”制約“がある今だからこそできることがあるんだと思います。
制約があることで人は自分の頭で考えて、その制約を制約にしないような工夫をするし、その工夫がまた誰かの制約を助けるんだろうなって思いました。

話を聴きながら、昨日みたこの動画の
“誰かの所得が誰かに支出になる”
という経済の原理原則を思い出しました。
https://www.youtube.com/watch?v=NRUiD94aBwI