『ライト、ついてますか―問題発見の人間学』を読んで、本当の意味の問題解決はないんだと思った

ライト、ついてますか―問題発見の人間学
を読みました!

ライト、ついてますか―問題発見の人間学 | ドナルド・C・ゴース, G.M. ...

『ハック思考』でも紹介されていた本で、原文はなかなか読みづらかったものの、

物事の考え方についてすごく参考になりました。

 

「問題とは、望まれた事柄と認識された事柄の間の相違」
「問題は欲求を変えること、または認識を変えることによって解決できる」

 

ということから、人は問題を出されたらすぐ解決できそうなことから取り組みがちですが、

“その問題は誰が出題したのか”
┗問題の出題者が誰か、によって解くべき内容は異なる

 

“誰のために解くべきか”
┗問題の出題者(声を挙げた人)と問題の対象者は違うこともあるので、誰の問題かを整理する

 

を明らかにすることで、本来解くべき問題が見えてきて、そのための解決策がシャープになるんだと思います。

 

ただし、問題を解決するために“欲求”か“認識”を変えても、結局また新しい問題が発生する。


つまり、一時的には解決した問題でも、また新しい問題を生んでいる可能性もあり、
それを解決するまた別の人がいて世の中は回っているのかもしれないですね。

 

これだけだとわかりづらいので事例を引用します。

*****事例*****
トンネルの停電に備えてライトをつけておかないといけないが、
ライトつけたことを忘れてそのままにしてバッテリーが上がるという問題があったとき、

解決策としては
・トンネルの出口でライト消せという標識を出す→夜中ライト消す人がいるかも
・状況を無視して、個人責任→無責任
・バッテリー充電施設設置→維持大変
・トンネル出口の標識を詳しくする→良さそう!

注意書きの標識は
『もし今が昼までライトがついているならライトを消せ
もし今暗くてライトが消えているならライトをつけよ
もし今が昼間でライトが消えているならライトを消したままにせよ
もし今暗くてライトがついているならライトをついたままとせよ』
→長くて運転中に読めない

⇒『ライト、ついてますか?』で上記をカバーできる。

「もし人々の頭の中のライトがついているなら、
ちょっと思い出させてやる方が
ごちゃごちゃいうより有効なのだ」