『ファイナンス思考 日本企業を蝕む病と、再生の戦略論』を読んで、PL/BS/キャッシュフローの違いを理解する

ファイナンス思考 日本企業を蝕む病と、再生の戦略論』を読みました!

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“PLじゃなくてBSで考えよう”
みたいなこと言われたとき、恥ずかしながら
”ファクトの数字のみならず、競争優位性やその企業独自の価値が何かを考えればいいんだろうな”、
みたいに思ってたんですが、全然意味を理解していなかったことがわかりました。
この本を読んで一番スッキリしたのはPLとBSがどう連携するのかというところで、
『ざっくり分かるファイナンス』読み返しても、そうそう、となりました。
ただWACCが理解できなかったので宿題です。
 
<以下メモ>
ファイナンスとは:

会社の価値を最大化するために、外部からの調達や事業を通じてお金を確保して、そのお金を事業への投資や資金提供者への還元に分配し、これらの経緯の合理性をステークホルダーに説明する一連の活動

 

ファイナンス思考とは:
「会社の企業価値を最大化するために、長期的な目線に立って事業や財務に関する戦略を総合的に組み合わせる考え方」
会社の施策の意義を「その施策が将来にわたって生み出すキャッシュフローの最大化に貢献するのか」という観点から評価する
●エンジニアの人件費の計上の違い
・製品マスター又は購入したソフトウェアの機能の改良・強化に要した費用→BS資産部の無形固定資産
・製品マスター又は購入したソフトウェアの著しい改良に要した費用→PL研究開発費
●PL/BSは経営者の意図が反映されるが、一切の判断が介在し得ないのが、キャッシュフロー計算書
・実際のお金の受け渡しを知ることができるので買収時ののれんはキャッシュフロー計算書上では買収時支出額が計上され、BSでは無形固定資産の部から均等に償却され、PLでは営業利益から減っていく
●PLとBSのつながり
・デッドで調達したらBS負債の部に計上:利息支払いはPL営業外費用
・エクイティで調達したらBS純資産の部に計上:投資家への配当はPL当期純利益(利益剰余金)
→さらにこれら調達したお金が資産の部に入る
・利益剰余金(PLの当期純利益のうち株主に配当されずに残るお金)はBS純資産の部に計上