『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』を読んで、「自分のことばで考える」ことに納得した話

『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』を読みました!
これは『嫌われる勇気』や『20歳の自分に受けさせたい文章講義』の著者、古賀さんの本で、
ページも長いですが、それ以上にライターじゃなくてもためになることが満載でした。

f:id:mai14:20210521114742p:plain

 
この本を読んで、
私が社会人になりたてで、すごい理不尽な大人がいて腹立っていたときに、
「ペンは剣より強い」
と教えてくれた友人のことを思い出しました。
 
経験がものをいう世界なら、尚更、長くやっている人がすごそうに見えるし、役職者からの言葉は時に刃物になります。
でも、そんな見かけの権力に左右されないのが「自分の思想」であり、
「自分のことばで考える」というものなんだと思います。
ただし、これだけ言うと、
内にこもって自分と外の世界を完全に切り離す、という風にも捉えられますが、
ここで重要なことは、
”外の世界のことを「自分のことば」に訳す”
ということです。
借り物の、ありふれた言葉で自分が見えた世界を示すのではなく、
-自分自身のことばで今見ている世界を表現する。
-なぜそう思ったのかを言語化してみる。
-他に自分の想いを示せる言葉はないかを探してみる。
そのことの重要性を知ることができた本です。
また、
・コンテンツの普遍性を考えるとき、見るべきは「未来」ではなく「過去」である。
・言えることがあるとすれば、「10年先を見たければ、10年前を見よう」だ。
という箇所にもハッとさせられました。
未来を予測することや、トレンドを捉えること、
それ自体悪いことではないものの、
新しいもの、新しい組織をつくっていく者として、
流行り廃りではない“変わらないもの”にも目を向けていきたいと思います。