ビジョナリー・カンパニーになるためには、基本理念がなくてはならない。また、進歩への意欲を常に維持しなければならない。基本理念を維持し、進歩を促すように、すべての要素に一貫性がとれた組織でなければならない。
われわれが何者で、なんのために存在し、何をやっているのかを示すものである
ビジョナリー・カンパニーになるためには、基本理念がなくてはならない。また、進歩への意欲を常に維持しなければならない。基本理念を維持し、進歩を促すように、すべての要素に一貫性がとれた組織でなければならない。
われわれが何者で、なんのために存在し、何をやっているのかを示すものである
『恐れのない組織――「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす』
フィアレス(不安も恐れもない)組織とは、知識集約的な世界にあって、対人関係の不安を最小限に抑え、チームや組織のパフォーマンスを最大にできる組織のことである。未来に対する不安を持たない組織のことでは、決してない。
スタートアップ成長記録15を7月に書いて以来、なかなか16が書けずにいました。
理由は忙しかったとか、いろいろありますが、9月の給与査定で給料が上がらずF社で働くモチベーションを見失っていたからです。
おいおい、いきなりネガティブな話かよ、と思われますが、実は他のスタートアップでも同じようなことが起きているのではないか、と思い少し時間を置いて自分自身の頭の中が少しだけ整理できたので筆を取ることとしました。
番外編で書いたように、成長するスタートアップで働くことはデメリットもありますが、
●組織が成長することで自分の役割が可変的になる
●組織の歴史が浅いため、伝統を守るのではなく伝統を作る側になれる
●成長するスタートアップは目的集団なので、意識高い人が多い
の3つの観点からメリットがあると思います。
私自身もF社の中で新しい箱をもらい、
F社の営業活動において数々のプロジェクトを回してきて、
自他ともに認めるF社のキーマンになりました。
新しい仕事がどんどん舞い込んできて、最初のうちは仕事があること自体有難いことであり、自分のキャパシティを広げるチャンスだと思い、
総業務時間をこれ以上増やすことができないので、今までやってきた業務の効率をどう上げるのか
ということを一生懸命考えました。
苦手だった自分じゃなくてもいい仕事を人に振る、ということも少しづつできるようになりました。
でも給与査定の時には給料は抜本的に上がらず、今までの延長線上で数万円のみ上がりました。
いや、今このご時世数万円でも上がるだけでもすごいじゃないか、と思う人もいるかもしれませんし、
そもそも会社の業績が悪いんだから仕方ないじゃないか、と思う人もいるかもしれません。
でも私はこれ以上ないくらい努力をして目標達成し、上司も私しかできない仕事しているよね、と言ってくれたのにこれだけか、という落胆が勝り、10−12月は全てのことにやる気がなくなりました。
もちろん上司との面談では「これだけしか上がらないのかと思った」と伝えましたが、それに対する上司の答えは
・会社の業績が悪かった(いや、これに責任を持っているのはあなたであり、人事みたいに業績悪いから仕方ないじゃんって言うなって思ったよ)
・14ヶ月払いじゃなくて12ヶ月払いの会社にいきなよ(いや、何の問題解決にもなってませんけど、総数変わってないじゃんって思ったよ)
でした。
何をどこまでやればいいのか、と言うミッションが不明瞭だったから評価しづらかった部分があるのかも、と思い、それを決めたいと上司と面談をセッティングしたら
「それを決めるのはあなただ」
と言われました。
そして、今自分がやっているチーム運営の業務を外して欲しいと伝えたら
「そこまで忙しくないじゃん」
と言われました。
何でこの人はそんな言い方しかできないのか、
そんな人の下ではもうやってられないと思い、
いつ辞めようか、どうやって辞めようかばかり考えていました。
さらに悔しいのは、
経営陣は新しいマネタイズを考えるわけでもなく、今の既存サービスのマイクロマネジメントしかしないところにばかり目がいって
新しいサービスを私自身も考えられないところでした。
このままここにいたら経営陣と同じように新サービスを生み出せない人になり、
他人に対して不満しかでない人間になってしまうことが怖いと思いました。
だからその不安を埋めるべく、必死に本を読むペースを上げることにしました。
私は悪戯に給料を上げたいわけじゃなく、自分がやったことの対価として適切な金額をいただきたい、と思います。
20代のキャリアはどうしたらいいのか、とか
採用面接はどうしているのか、とか
5年で得た知見を今年はもう少し外に出していこうと思います。
最後に、
表題の「スタートアップで貴重な人材になったのに給料が上がらない問題について」
その組織で貴重な人材になったのに給料が上がらないのは、
その企業がスタートアップではないから
です。
前回ホットペッパーの話を読んで、改めてリクルートそのものについて知りたいと思ったことから、
『江副浩正』と
『起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男』を読みました!
どちらも江副さんについての本で、そこまで内容に差はないものの、
『江副浩正』は江副さんそのものにフォーカスを当てていて、
『起業の天才!』は江副さんの周りにいた人と今にフォーカスを当てているように感じました。
少し書き方に違いはあれど、江副さんの作ったリクルートのすごさは3つだと思います。
①時代の流れに合わせて事業を創ったこと
少し早すぎたところもありましたが、
・リクルート創業時大学に進学する人が徐々に増え、高度経済成長にて民間企業の急成長が合わさって卒業後の就職先の選択肢を提供したり、適性検査を作る
・IBMのPCをいち早く導入し理系学生を集める
・「企業への招待」の月刊誌のデザインをオリンピックのポスターを手がけた亀倉さんにお願いし、デザインが経営における重要性を示した
・夢のマイホームが現実的になっていた時に「住宅情報」を出した
などなど
②思想を創ったこと
・リクルートの経営三原則
┗「社会への貢献」
┗「個人の尊重」
┗「商業的合理性の追求」:仕事の生産性を上げ、仕事のスピードを高め、高収益社会にして税金を納めることがリクルートの誇り
・1968年社訓「自ら機会を創り出し、その機会によって自らを変えよ」
┗ドラッカーの『現代の経営』、易経の「窮すれば変じ、変ずれば通じ、通ずれば久し」のアレンジ
③創業者に依存しない人を創ったこと
江副さんの後、元IBMで創業メンバー位田さん→女性河野さん→若手立て直し柏木さん→峰岸さんへと経営者のバトンが渡されていく背景のエピソードが記されていて、
江副さんイズムは受け継がれているものの、各々の経営スタイルを持たれていたことがわかり、リクルートが経営輩出企業たる所以を垣間見ました。
また、リクルート事件についても主幹事大和証券がいいって言ったのに何故ここまで問われるのかがわからなかったものの、
『江副浩正』文中亀倉さんの
法律上の罪とは別に、道義的なことも罪になる
という言葉で納得しました。
『江副浩正』には裁判の時の大前研一さんと孫正義さんの上申書が記されていて江副さん擁護な印象を持ち、
『起業の天才!』では江副さんは一つの物事に三つの意味を持たせる人だという記載からやや含みを持たせている印象を持ち、
真意は誰にもわかりませんが、物事の見方は多様だなと思いました。
なお、『起業の天才!』は
帯のジェフベソスの上司という話は一瞬しかなかったし、
正直無理やり今のビジネスと結びつけている感があったし、
亀倉さんとのデザイン経営というのは書かれていなかったこともあり、
個人的には『江副浩正』の方が読みやすい本でした。
『Hot Pepperミラクル・ストーリー―リクルート式「楽しい事業」のつくり方』を読んだのですが、
これは本を読む人の立場や役割によって見方が変わる本だと思います。
この本を読んで、自分が当事者として実行できることがあるのか、
なければ誰かに決められた仕事しかしていないので焦ったほうがいいと思いました。
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「114の生活圏×領域」に分けた「狭域ビジネス」
●仕組み化とマニュアル化
・前にやった人が悩み苦しんで実現した成果を、同じことを苦労せずに成果として実現できる仕組み
・仕組み化は情報を共有するしかけとなる
・同じように簡単に理解し行動できるように汎用化するのが仕組み化だ
・仕組み化はコミュニケーションを活発にして組織のコンセンサスをスムーズに創り出す
・仕組み化は人を育てる
● リーダーとは物語を語る人
・リーダーの役割とは、変革し、パッケージ・パターン化し、汎用化し、構造化し、安定化すること
・「地道にコツコツと日々積み重ねていくこと」を組織文化として根付かせること
(トップ)
・トップ自身がすべてのことを自分で決めてしまっている
・リーダーを育成するとは決めるチカラを付けさせること
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サンロクマルとホットペッパーの違いを考えたとき、
ホットペッパーの強さは新しい区切り方を発明したことであり、
やらないことを決めたことだと思います。
やったほうがいいことは無限にありますが、それを無視してでもやらなければならないことに絞る、絞ったら徹底的にやる、成功するまでやる、ということをされてきたことがわかりました。
その時々の課題や状況に合わせて変化することも大事ですが、
私は行き当たりばったり/その日暮らし的な感じがして、それを「戦略」とは呼ばないと思うんです。
生きてる以上、課題がなくなることはないですし、何かの課題を解決したら、それは同時にまた新しい課題を生み出しているので、課題のループは消えることはありません。
だからこそ、「あるべき姿」である目的を定め、それに対して目標を設定する
という戦略をもとに、課題を設定し、それに対する策を打つということをしていきたいと思いました。
時がたつにつれて利益は同じ勝者に集まる
結局は限られた数の者しか競争に参加することが認められないという点で、VC投資は非民主的
という言葉がすごく印象的でした。