『知識創造企業』を読んで、暗黙知と形式知を用いて目指す組織について考えた

『知識創造企業』を読みました。 実は大学院時代にめちゃくちゃハマった暗黙知・形式知の本だったことに読みながら気付きました。 この本は日本企業(花王、日産、三菱など)が成功した理由を組織づくりの観点から紐解かれていて、著者は共にUCバークレーで…

『ネットビジネス進化論: 何が「成功」をもたらすのか』を読んで、改めてインターネット史を振り返る。

『ネットビジネス進化論: 何が「成功」をもたらすのか』を読みました! ・ヤフーからグーグルへの移行・ヤフオクとメルカリとフリルの違い・楽天とアマゾンとアリババの違いなど個社の話から、ブロックチェーン、AI、クラウド、広告、フィンテックなどのテク…

『武士道』を読んで、今このタイミングだからこそ、自分たちの会社のバリューについて考えた

今週は『武士道』を読んだのですが、武士道はまさに今、私たちの会社に求められていることなのかもしれないと思いました。 この本自体は新渡戸稲造が海外の人向けに武士道とはなんぞや、ということを記した本になるため他の宗教や考え方を知らずして読むのが…

『わたしには夢がある』を読んで、最近のBlack Lives Matterについて考えた

『わたしには夢がある』を読みました。 ・決して偽りや憎悪や悪意をもって闘うようなことがあってはならない。 ・暴力や抑圧に訴えることなしに暴力と抑圧に打ち勝つことこそが人間には不可欠であり、われわれの時代の政治と道徳の由々しき問題に対する答え…

『STARTUP 優れた起業家は何を考え、どう行動したか』を読んで、私だったらどんな企業を選ぶか妄想した話

『STARTUP 優れた起業家は何を考え、どう行動したか』を読みました! 創業期アイデアの種からはじまり、組織、プロダクト、マーケティング、ファイナンスとバランスが取れている本で、スタートアップ経験者/在籍者なら必須の本ですね。 ケーススタディベー…

『HARD THINGS』を読んで、苦闘への向き合い方を学ぶ

『WHO YOU ARE』から遡って、『HARD THINGS』を読みました! この本は名門VCアンドリーセン・ホロウィッツができる前のベン・ホロウィッツの起業家としての苦闘を記されていました。 アンドリーセンのネットスケープに入り、後にAOLに売却、ラウドクラウドの…

『論語と算段』を読んで、身の丈にあった人生、について考える

『論語と算段』を読みました。 第一国立銀行の頭取、王子製紙、東京海上火災、東京電力、東京ガス、帝国ホテル、サッポロビール、JR、一橋大学、早稲田大学などなどここには書ききれないほどんの設立に携わった渋沢さんが、明治維新後、日本という国が欧米の…

『弓と禅』を読んで、昔の人から受け継いだ”心”を継承する必要性を感じる

『弓と禅』を読みました! 哲学者ヘリゲルさんが弓道を通して禅との関連性を示されている本なのですが、弓道の本質は的に当てることではなく、自分自身を自分から解放することであり、その考えがまさしく禅の思想なんだと思いました。 不快はもちろん、快を…

『コロナショック・サバイバル 日本経済復興計画』を読んで、生き残る術について考えた

『コロナショック・サバイバル 日本経済復興計画』を読みました! 過去の経済危機の歴史から、 ・手元流動性(現預金)の潤沢さ・金融機関との従来からの信頼関係・平時における稼ぐ力・自己資本の厚み が生死を分けることから、有事に自分だけ生き残ろうとし…

『ライト、ついてますか―問題発見の人間学』を読んで、本当の意味の問題解決はないんだと思った

『ライト、ついてますか―問題発見の人間学』を読みました! 『ハック思考』でも紹介されていた本で、原文はなかなか読みづらかったものの、 物事の考え方についてすごく参考になりました。 「問題とは、望まれた事柄と認識された事柄の間の相違」「問題は欲…

『大局観ー自分と闘って負けない心』を読んで、大局観には知恵が鍵になっていると気づく

『大局観ー自分と闘って負けない心』を読みました。 これは石川さんの『フルライフ』にて紹介されていた本で、 mai14.hatenablog.com 大局観について石川さんは 「具体と抽象の往復」 と説明をされていて、 羽生さんは ・具体的な手順で考えるのではなく、大…

『Learn or Die 死ぬ気で学べ プリファードネットワークスの挑戦』で、日本1のAIの会社の哲学を学ぶ

『Learn or Die 死ぬ気で学べ プリファードネットワークスの挑戦』を読みました! 今まで、プリファードネットワークスについて、大企業と一緒にAIの社会実装を行うめちゃくちゃすごい企業であるという認識は持っていたものの、具体的になにがすごいのか、な…

『ハック思考』と『90日で成果をだす DX(デジタルトランスフォーメーション)入門』から、時代に併せたキャリア形成の重要性について学ぶ。

すどけんさんの『ハック思考』と『90日で成果をだす DX(デジタルトランスフォーメーション)入門』を読みました! 『ハック思考』について タイトルのハック思考についてはもちろん、すどけんさん、Kaizen platformの“らしさ”について理解を深められる1冊でし…

『相対化する知性 人工知能が世界の見方をどう変えるのか』を読んで、家系への回帰について考えた。

『相対化する知性 人工知能が世界の見方をどう変えるのか』を読みました。 政治哲学なのかな?の理論がふんだんに盛り込まれていて、社会学の観点からディープラーニングの有用性について述べられていました。 ●人はその物自体を認識しているのではなく、自…

『トヨトミの野望』と『トヨトミの逆襲: 小説・巨大自動車企業』で超大企業の生き様を感じる。

『トヨトミの野望』を読みました。 20兆円以上の売上、世界30万人の雇用をつくるトヨトミがここまで大きく成長した背景には、低い持ち株比率にもかかわらず、いや、もはやそんなことよりも、豊臣という家の“旗“を重要視されてきたことがあるのかなと思います…

『フルライフ 今日の仕事と10年先の目標と100年の人生をつなぐ時間戦略』 を読み、時代の変わり目について考えた。

『フルライフ 今日の仕事と10年先の目標と100年の人生をつなぐ時間戦略』 「Well-Being」とは、よく在る、つまり、“自分らしさ”のことを指し、お金で買えるWell-Beingには限界があるからこそ、Well-Beingを高めるためには「人とのつながり」が鍵になる。かつ…

『本居宣長 文学と思想の巨人』を読んで、日本人らしさについて学ぶ

昨年予防医学者の石川善樹さんとコルク佐渡島さんのイベントで2人が今本居宣長にはまっているというお話からどんな人なのか興味を持ったのがきっかけで 『本居宣長 文学と思想の巨人』を読みました。 そもそもの本の構成として ・伝記や年譜:事実に即してそ…

『世界標準の経営理論』は読み切ったことに意味がある本だと思う

『世界標準の経営理論』読み終わりました! ・理論はwhyに応えるものである・「なぜそうなのか」が説明されなければ、それは理論ではない。・「人は物事をどう考えるのか」に芯を通すことこそが、究極の理論ドリブンであり、究極の理論思考なのだ。 →本当に…

『ザ・プロフィット 利益はどのようにして生まれるのか』から、ビジネスモデルとの違いを考えた

『ザ・プロフィット 利益はどのようにして生まれるのか』を読みました。 これは『イノベーション・スキルセット~世界が求めるBTC型人材とその手引き』にて紹介されていたのですが、先日「㊙︎展 めったに見られないデザイナー達の原画」に行ったこともあり、…

『コンピテンシー面接マニュアル』を読んで、中途採用面接について考える

『コンピテンシー面接マニュアル』を読みました。 有名大学、有名企業出身だから成果を出すとは限らないからこそ、「成果につながる能力」を持つ人をピックアップするためにコンピテンシーを測るということについて書かれていました。 正直新卒採用向けの内…

『組織設計概論―戦略的組織制度の理論と実際』から組織づくりについて思い出す

『組織設計概論―戦略的組織制度の理論と実際』を読みました。 S社では、2年前の今日、社名/ブランドロゴの変更、オフィス移転をし、 昨年1月に新しいValueが発表されたのですが、 この本を読みながら当時のことを思いだしました。 特にValueの再設定はポジ…

『愛するということ』から、愛は技術であることを学ぶ

『愛するということ』を読みました。 「誕生から死まで、日曜から土曜まで、朝から晩まで、全ての活動が型にはめられ、あらかじめ決められている。このように型にはまった活動の網に捕われた人間が、自分が人間であること、唯一無二の個人であること、たった…

『シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成』を読んで、日本に生きとし生けるものとしての務めについて考えた

『シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成』を読みました。 トヨタの企業価値は車会社としては相変わらず世界一にもかかわらず、まったく見えないところから新しいゲームが始まり、そこに参加しなかったために国としてジリ貧になってしまっ…

『策定・交渉・契約・実行がわかる 成功するアライアンス 戦略と実務』を読んで、「アライアンス」の違いについて学ぶ

『策定・交渉・契約・実行がわかる 成功するアライアンス 戦略と実務』を読みました。 先日からLegaltechの話を伺う機会が多く、この本を読みながら契約のことについて考えました。 契約って法律的に良いか悪いかというのはもちろん大事ですが、ビジネスの場…

『テンセント 知られざる中国デジタル革命トップランナーの全貌』を読んで、良いプロダクトマネージャーについて考えた

『テンセント 知られざる中国デジタル革命トップランナーの全貌』を読みました。 テンセントってLINEのパクリ的な感じで、アリババVSテンセント的なイメージをふわっと持ってた人も多いかと思いますが、実はそんなことよりも、プロダクトマネージメント能力…

『論点思考』を読んで、成果を出すための方法について考えた

同僚からおすすめしてもらった『論点思考』を読みました。 何のために論点を導き出すかというと、結果を出すためなんだと思います。 「論点というのは相手の論点である」 ということからも、自分が結果を出すということは、相手がメリットを感じて対価を払う…

『アリババ 世界最恐のスマートビジネス』を読んで、プラットフォームの肝について改めて感じた話

『アリババ 世界最恐のスマートビジネス』を読みました。 1999年設立されたアリババに2006年総参謀長として入社されたミン・ゾンさんの本で、昨年末に読んだのですが、昨年最後の本で最高の本でした。 特に、 「タオバオのeコマース・プラットフォームは、中…

『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』を読んで、時間軸を考えて物事を捉えたいと思った話

事業部の運営を考えるにあたり、共通言語/共通認識を持つべき、という経営陣の考えから、事業部運営を行う関係者みんなで 『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』 を読みました。 “今”の高齢化と、“2025年”の高齢化は内容が違う。頭ではわかって…

『世界標準の経営理論』を読んで、経営について考えた

私は現在月売上1000万目標にしていますが、 そもそも、1000万目指すための動きができているのか、 と考えた時に、まだまだだと思いました。 Whatは決まったけど、日々何をして(変えて)1000万つくるのかというHowは決まっていませんでした。 さらに、瞬間風…

『1兆ドルコーチ』とGoogleの創業者辞任から、人を育てることと会社を育てることについて考えた

今週は『1兆ドルコーチ』を読みました。 この本は、フットボールのコーチを経て、ジェイ・ウォルター・トンプソン、コダック、を経てアップルで伝説の1984のCMを流し、クラリスCEO、GOコーポレーションCEO、インテュイットCEO、ジョブズが戻ってきたアップル…