『PIXAR <ピクサー> 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話』を読んで、世の中には二つに分けられない概念があることを知る

この本は弁護士を経てジョブズに誘われてピクサーのCFOとしてIPOを推進したローレンス・ロビーの話となります。 ピクサーIPO時にロバートソン・スティーブンス(前の会社のEFIでIPOの幹事を務めた)を幹事に選んだ理由や、 ディスニーとの契約見直し、ディズニ…

『ネット興亡期 敗れざる者たち』を読んで、20年後のスターと今仕事をしていることの面白さを感じた話

『ネット興亡期 敗れざる者たち』を読みました! 私たちはよく”失われた30年を取り戻す”、といった表現をするかと思いますが、 この本を読んで少なくとも1990年代後半からiPhoneがでる2007年くらいまでのインターネット業界はむしろ創ってきたといっても過言…

『決済サービスとキャッシュレス社会の本質』を読んで、歴史を学び、立場の違いによる採用の違いを学ぶ

『決済サービスとキャッシュレス社会の本質』を読みました! プリペイド、デビッド、クレカが混乱していていつか整理したいなと思っていたところTwitterにて KanmuのBizdevの方が 週末これ読んでるのだけど、これまで読んだカード決済系の本の中では一番いい…

『家栽の人』を読んで、誰かが決めた評価に則るのではなく、自分で自分の行末を決めることのかっこよさを学ぶ

『家栽の人』、まだ3巻までしか読んでいないのですが、知人からおもしろいよ、と紹介をしてもらい読んだら最高でした。 家裁には“少年少女”の事件や家庭内の問題がわんさかあって、裁判官の仕事は「判決を下す」というふうに見られがちですが、 「家裁」では…

『ストーリーとしての競争戦略—優れた戦略の条件』を読んで、短期的に成果がでない機能も事業部においては重要だと思えた話

『ストーリーとしての競争戦略—優れた戦略の条件』を読みました! 私が所属するF社にて、私はスタートアップ向き合いの全体をみるプロジェクトオーナーをしていたのですが、 今回そのプロジェクトが営業戦略室へと昇華しました。 「やる以上は成果を出したい…

『知識創造企業』を読んで、自分たちの目指すべき場所と立ち位置について改めて考えた

『知識創造企業』を読みました! この本の題名にもなっている「組織的知識創造」とは、 「組織成員が創り出した知識を、組織全体で製品やサービスあるいは業務システムに具現化すること」 とあるように、この本は知識がベースになっており、 なんと言っても…

『アフターデジタル2 UXと自由』を読んで、情報を扱うものとしてのモラルと教養の重要性を感じた

『アフターデジタル2 UXと自由』を読みました! UXを考えるにあたって、 ・誰にどんな価値提供をしたいのか、どんな世の中にしたいのかというミッション ・データを扱う者として得られたデータを社会に還元するという意識 が肝だなと思いました。 特に、最近…

『変質する世界 ウィズコロナの経済と社会』を読んで、同じコロナでも読み解き方が違うからこそ、自分の頭で考える

『変質する世界 ウィズコロナの経済と社会』を読みました。 コロナに限らず、今後も予測不能かつ不連続な危機は生じることは自明かと思いますが、 コロナという事象一つとっても以下のようにいろんな人がいろんな立場で述べることができることに怖さを感じま…

『哲学とは何か』を読んで、歴史は繰り返すが、日本ならびに世界の未来を憂うのであれば今できることを一つ一つやっていくしかないと思った話

『哲学とは何か』を読みました! この本はもともと、脳神経科学で有名な青砥さんのセミナーがきっかけで、 そこで一緒に登壇されていた哲学者苫野さんが 師匠であるこの本の著者竹田さんと一緒に本の説明をYoutubeでされていたのを見て読んでみようと思いま…

『シリコンバレーのVC=ベンチャーキャピタリストは何を見ているのか』を読んで、一次情報を取得することの重要性を改めて感じる。

『シリコンバレーのVC=ベンチャーキャピタリストは何を見ているのか』を読みました! ■クラウド・CPUパワー/量子コンピュータ・5G・バッテリー電源から複合的にテクノロジーが誕生し、 そこにビジネスモデルが掛け合わさることで最新のビジネスが浮かび上が…

『下流志向──学ばない子どもたち、働かない若者たち』から、意味などないものもある、ということを学ぶ

『下流志向──学ばない子どもたち、働かない若者たち』を読みました! 「なぜ学ぶのか」と子どもに問われると、「なぜなら」と自分なりの回答をしがちですが、この本では、教師が生徒からの「なぜ学ぶのか」という問いに答えることで・本来は意味などない教育…

『知識創造企業』を読んで、暗黙知と形式知を用いて目指す組織について考えた

『知識創造企業』を読みました。 実は大学院時代にめちゃくちゃハマった暗黙知・形式知の本だったことに読みながら気付きました。 この本は日本企業(花王、日産、三菱など)が成功した理由を組織づくりの観点から紐解かれていて、著者は共にUCバークレーで…

スタートアップ成長記録15 2020年4月-6月 メンバークラスの私がコロナと闘って思うこと

コロナという未曾有の危機によって私たちの働き方は必然的に変えざるをえなくなった4−6月。 F社も4月、5月は週1日の出社となり(ちなみに、この出社の意思決定はメンバーへのヒアリングはなく経営陣で決められ、これが普通だと思っていたら実は他の会社はヒ…

『ネットビジネス進化論: 何が「成功」をもたらすのか』を読んで、改めてインターネット史を振り返る。

『ネットビジネス進化論: 何が「成功」をもたらすのか』を読みました! ・ヤフーからグーグルへの移行・ヤフオクとメルカリとフリルの違い・楽天とアマゾンとアリババの違いなど個社の話から、ブロックチェーン、AI、クラウド、広告、フィンテックなどのテク…

『武士道』を読んで、今このタイミングだからこそ、自分たちの会社のバリューについて考えた

今週は『武士道』を読んだのですが、武士道はまさに今、私たちの会社に求められていることなのかもしれないと思いました。 この本自体は新渡戸稲造が海外の人向けに武士道とはなんぞや、ということを記した本になるため他の宗教や考え方を知らずして読むのが…

『わたしには夢がある』を読んで、最近のBlack Lives Matterについて考えた

『わたしには夢がある』を読みました。 ・決して偽りや憎悪や悪意をもって闘うようなことがあってはならない。 ・暴力や抑圧に訴えることなしに暴力と抑圧に打ち勝つことこそが人間には不可欠であり、われわれの時代の政治と道徳の由々しき問題に対する答え…

『STARTUP 優れた起業家は何を考え、どう行動したか』を読んで、私だったらどんな企業を選ぶか妄想した話

『STARTUP 優れた起業家は何を考え、どう行動したか』を読みました! 創業期アイデアの種からはじまり、組織、プロダクト、マーケティング、ファイナンスとバランスが取れている本で、スタートアップ経験者/在籍者なら必須の本ですね。 ケーススタディベー…

『HARD THINGS』を読んで、苦闘への向き合い方を学ぶ

『WHO YOU ARE』から遡って、『HARD THINGS』を読みました! この本は名門VCアンドリーセン・ホロウィッツができる前のベン・ホロウィッツの起業家としての苦闘を記されていました。 アンドリーセンのネットスケープに入り、後にAOLに売却、ラウドクラウドの…

『論語と算段』を読んで、身の丈にあった人生、について考える

『論語と算段』を読みました。 第一国立銀行の頭取、王子製紙、東京海上火災、東京電力、東京ガス、帝国ホテル、サッポロビール、JR、一橋大学、早稲田大学などなどここには書ききれないほどんの設立に携わった渋沢さんが、明治維新後、日本という国が欧米の…

『弓と禅』を読んで、昔の人から受け継いだ”心”を継承する必要性を感じる

『弓と禅』を読みました! 哲学者ヘリゲルさんが弓道を通して禅との関連性を示されている本なのですが、弓道の本質は的に当てることではなく、自分自身を自分から解放することであり、その考えがまさしく禅の思想なんだと思いました。 不快はもちろん、快を…

『コロナショック・サバイバル 日本経済復興計画』を読んで、生き残る術について考えた

『コロナショック・サバイバル 日本経済復興計画』を読みました! 過去の経済危機の歴史から、 ・手元流動性(現預金)の潤沢さ・金融機関との従来からの信頼関係・平時における稼ぐ力・自己資本の厚み が生死を分けることから、有事に自分だけ生き残ろうとし…

『ライト、ついてますか―問題発見の人間学』を読んで、本当の意味の問題解決はないんだと思った

『ライト、ついてますか―問題発見の人間学』を読みました! 『ハック思考』でも紹介されていた本で、原文はなかなか読みづらかったものの、 物事の考え方についてすごく参考になりました。 「問題とは、望まれた事柄と認識された事柄の間の相違」「問題は欲…

スタートアップ成長記録(番外編) オンライン環境におけるメンバーの生き残る術

コロナの影響で強制的にオンラインでのコミュニケーションが増える中で Airbnbの2000人レイオフなどのニュースもあり、 日系企業であれど従業員である以上いつ切られてもおかしくないと思いましたので、 メンバークラスの生き残る術について記します。 まず…

『大局観ー自分と闘って負けない心』を読んで、大局観には知恵が鍵になっていると気づく

『大局観ー自分と闘って負けない心』を読みました。 これは石川さんの『フルライフ』にて紹介されていた本で、 mai14.hatenablog.com 大局観について石川さんは 「具体と抽象の往復」 と説明をされていて、 羽生さんは ・具体的な手順で考えるのではなく、大…

スタートアップ成長記録14 2020年3月メンバーとして上場に関わって思ったこと

前回の投稿からいろんなことがあって半年経ってしまいましたが、まずはメンバーとして上場というタイミングに立ち会って思ったことを記します。 mai14.hatenablog.com 2020年3月はコロナの影響から東証でのセレモニーが中止となりましたが、 朝から胡蝶蘭や…

『Learn or Die 死ぬ気で学べ プリファードネットワークスの挑戦』で、日本1のAIの会社の哲学を学ぶ

『Learn or Die 死ぬ気で学べ プリファードネットワークスの挑戦』を読みました! 今まで、プリファードネットワークスについて、大企業と一緒にAIの社会実装を行うめちゃくちゃすごい企業であるという認識は持っていたものの、具体的になにがすごいのか、な…

『ハック思考』と『90日で成果をだす DX(デジタルトランスフォーメーション)入門』から、時代に併せたキャリア形成の重要性について学ぶ。

すどけんさんの『ハック思考』と『90日で成果をだす DX(デジタルトランスフォーメーション)入門』を読みました! 『ハック思考』について タイトルのハック思考についてはもちろん、すどけんさん、Kaizen platformの“らしさ”について理解を深められる1冊でし…

『相対化する知性 人工知能が世界の見方をどう変えるのか』を読んで、家系への回帰について考えた。

『相対化する知性 人工知能が世界の見方をどう変えるのか』を読みました。 政治哲学なのかな?の理論がふんだんに盛り込まれていて、社会学の観点からディープラーニングの有用性について述べられていました。 ●人はその物自体を認識しているのではなく、自…

『Who You Are(フーユーアー)君の真の言葉と行動こそが困難を生き抜くチームをつくる』を読んで、文化について考えた。

『Who You Are(フーユーアー)君の真の言葉と行動こそが困難を生き抜くチームをつくる』を読みました。 リーダーとして文化をどう作るのか、というところに重きは置かれているものの、フォロワーとしてリーダーがどう意思決定し、行動し、それが文化になって…

『トヨトミの野望』と『トヨトミの逆襲: 小説・巨大自動車企業』で超大企業の生き様を感じる。

『トヨトミの野望』を読みました。 20兆円以上の売上、世界30万人の雇用をつくるトヨトミがここまで大きく成長した背景には、低い持ち株比率にもかかわらず、いや、もはやそんなことよりも、豊臣という家の“旗“を重要視されてきたことがあるのかなと思います…